そう。

僕の家の中には
CDを再生できる機器は”パソコン”しかないのだ。


カサハラ
「いやでも・・パソコンで読み込むことができなかったのは、ミニプレイヤーに取り込むときのエラーだった訳で・・きっとCDの再生くらいはできるはず・・！！」


と、


僕は恐る恐るパソコンに挿入中の
劇中歌CDの再生ボタンを押してみた。


すると・・・


カサハラ
「・・・”このCDは再生できません”・・やっぱりかーー！！！」


わかっていたよ！
きっと再生できないことはわかっていたよ！
でも、少しでもその事実から逃げたかったんだよ・・


カサハラ
「これは・・・本格的にヤバいぞ・・・」


今、僕の目の前にあるのは・・・


”オフィシャル形式ではないCDを読み込めないパソコン”

”再生できない劇中歌CD”

”Ipod類似品のミニプレイヤー”


それぞれ、単体ずつならば
問題なく稼働できるものなのに・・


こういう時に限って
何故こんな最悪の組み合わせが実現してしまうのだろうか・・・


カサハラ
「ヤバい・・貴重な時間が、刻々と過ぎて行ってしまう・・・」


こうなってしまったら、もう・・・


カサハラ
「楽譜を、読むしかないのか」


きっと、これは・・・
神様から与えられた試練なのだ。


もしかしたら・・
この先、また同じように

劇中歌を歌う作品との
出会いがあるかもしれない。


今回は、スラっとした男性から
”劇中歌CD”を借りることができたけれど・・


次は、そんな”チャンス”は恐らくないだろう。


だったら、この３日間は・・


CD音源を徹底的に
頭に叩き込む時間になんてせず・・


未来に向けて、
”楽譜を読む”時間に充てることにしよう。


そう思い・・

僕はリュックの中から
台本と一緒に劇中歌の楽譜を出した。


そして、一通り、楽譜に目を通してみて・・


・

・

・

・

・


「いや、やっぱり楽譜を読むなんて不可能だ！！！！」




つづく・・・

いやぁ〜、正直、帰宅中からこの展開は「もしかしたら・・・」と予想はしていました。汗
なんせ、当時持っていたパソコンがかなり年季の入ったもので、オリジナルではない形式のCDは今回のように読み込めないパターンに何度か遭遇したことがあったからです。スラっとした男性からお借りしたCDの形式を見た瞬間、「これ、いけるかな・・」と過った不安がそのまま的中したという感じでした。笑

次回！！

音源を取り込むことも、楽譜を読み込むこともできないカサハラ青年は、完全に暗礁に乗り上げてしまう。しかし、時間は待ってくれない。３日後にはまたあの”強爺”のもとで、恐怖の稽古が待っている。極限状態の中でカサハラ青年が下した判断とは一体・・・

お楽しみに〜！

カサハラケント

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