【迷信?】女性の気性が激しい!? ことしの干支、60年に一度の「丙午(ひのえうま)」の迷信に迫る《新潟》
2026年は干支(えと)の組み合わせで60年に1度だけめぐってくる「丙午(ひのえうま)」。
「丙午」の年に生まれた女性は“気性が激しい”などという根拠のない迷信について調べてきました。
2026年は干支(えと)の組み合わせで60年に1度だけめぐってくる「丙午(ひのえうま)」。
「丙午」の年に生まれた女性は“気性が激しい”などという根拠のない迷信について調べてきました。
2026年1月2日……白く染まった境内。
長岡市の金峯神社には1年の幸せを願い、家族連れなど多くの人が訪れていました。
流鏑馬(やぶさめ)が行われることで知られるこの神社。
全国的にも珍しい「狛犬」ならぬ通称「狛馬(こまうま)」がいます。
そう!ことしは午(うま)年。
そんな縁起の良い神社に初詣に訪れたのは、長岡市に住む佐竹直子さん。
午年生まれの年女です。
Q.2026年はどういう年ですか?
【佐竹直子さん】
「節目なのでまた心新たに」
8月で60歳になる佐竹さん。ことしは特別な思いで新年を迎えました。
【佐竹直子さん】
「丙午(ひのえうま)で、干支が1周してきたので」
「丙午(ひのえうま)」とは?
画像は、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)……と、動物で例えられるお馴染みの十二支。
そこに甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)……と続く十干(じっかん)を合わせたのが「六十干支」です。
ことしは、午と丙が重なる60年に1度の「丙午」と呼ばれる年なのです。
この「丙午」をめぐって根拠のない迷信があるのをご存じですか?
出生数の推移を示すグラフです。
前回の丙午、1966年が極端に減っていることが分かります。高度経済成長期の中、前年と比べる4分の3ほどにまで下がったのです。
なぜこのようなことが起きたのか。
ときは、1682年。
江戸の八百屋に「お七」という娘がいました。
ある日、一家は、火事に見舞われ、近くの寺に避難することに。
お七は、その寺で出会った青年にひかれ恋に落ちました。
しかし、しばらくするとお七の家は再建され2人は離れ離れに。
会えない日々が続いたお七は、「火事になれば、また会えるのでは」と思いつき、なんと自分の家に火を付けたのです。
この「お七」が丙午生まれといううわさから、「丙午に生まれた女性は、気性が激しく、夫を不幸にする」という迷信が広がりました。
この根拠のない迷信が、60年前の出生数に影響を及ぼしたとも言われています。
「女性の気性が激しい」
こんなの迷信に過ぎない!
丙午に生まれた佐竹直子さんに話を聞いてみることにしました。
さきほど登場した金峯神社に隣接する「蔵王のもりこども園」。
元気いっぱいの子どもたち。0歳から6歳まで148人が通っています。
佐竹さんは、ここで10年前から園長を務めています。
【佐竹直子さん】
「外から来た方たちに。元気ですね~。とか人懐っこいですね~。っていうのはよく言われます」
自身が丙午生まれであることについて、どう思っているのでしょうか。
【佐竹直子さん】
「(丙午で周りから言われたことは)たくさんありました。みんなその親せきが集まると大体干支の話になって、おじいちゃんは何年で何年で何年で、必ず私のところに来て必ず最後のオチのように、『丙午の女は』ってお決まりのように言われて育ちました」
長岡市で生まれ育った佐竹さん。
東京の短大を卒業後、保育士になりその後、25歳の時に海外ボランティアに参加しました。
Q.どれくらい海外に?
【佐竹直子さん】
「3年行っていました」
Q.どこの国に?
【佐竹直子さん】
「フィリピンに。支援だけれども、“支援”の前には必ず自立がつく、自立支援を大事にしている」
29歳の時には、支援活動をする中で出会った和行さんと結婚。
元気な4人の子どもにも恵まれました。
その後、2004年の中越地震をきっかけにNPO法人を立ち上げるなど復興支援や子育て支援にも力を入れるようになります。
【佐竹直子さん】
「(中越地震の時は)各地でどうなっているのかという情報収集をして、翌日には自転車で避難所を回っていました」
2024年元日の能登半島地震では、現地で支援にあたる「チーム中越」の代表として被災地を訪れました。
駆け抜けるように、様々なことにチャレンジしてきた佐竹さん。
馬のようなパワフルさは持ち合わせていますが、穏やかに話す表情、子どもたちと接する時の笑顔からはとても“気性の激しさ”などうかがえません。
【佐竹直子さん】
「ひょっとしたら他の人からみたら、『いやいや丙午っぽいよ』って言われる可能性は高い。自分の得たものとか持っているもの、伝えたいものはなるべく惜しまずに出していきたい」
そんな走り続ける佐竹さんを、家族はどう感じているのでしょうか。
長女の楽希さんは、「丙午の迷信」は知らなかったといいますが。
【娘の佐竹楽希さん】
「生まれた時から決まってたってこと?あ~そういうことか!今知りました!。行動力はあると思いますほんとに。(丙午生まれと聞いて)納得しました。たしかに!みたいな」
【夫 佐竹和行さん】
「色んなことに首を突っ込むし、災害が起きれば被災地に飛んでいくし、それで色んな縁ができたりつながったり、また新しい動きができる」
世の中のために、子どもたちの未来のために。
馬のように前進してきた佐竹さん。
新年の目標を聞きました。
【佐竹直子さん】
「初心にかえって、おごらず、周りの方に感謝して、足元を固めて生きていきたい」
今年も家族で引いたおみくじ。
そこに書かれていたのは。
【佐竹直子さん】
「苦情言わず、にこにこと。知恵の泉を枯らさぬように黙々とにこにこ朗らかに日々暮らすことが幸福への道、と言われております」
にこにこ、朗らかに‥‥‥新しい年もこれまでと変わらぬ笑顔で!
“丙午の噂”は迷信にすぎません。
2026年が皆さんにとって良い1年になりますように。