カサハラ
「前倒し・・・ですか?」
広岡さん
「ええ、先ほどの、教育長のカードゲームへの興味のもたれ方は本当に凄いものがありました。これは熱が冷めないうちに、いかに早くカードゲームの完成品を持って再びお会いできるかが大きな鍵を握っていると思います」
カサハラ
「な、なるほど・・でも、12月3日までに完成となると、あと3週間くらいしかない・・」
広岡さん
「やはり、間に合わないですかね?」
カサハラ
「いえ・・でも、広岡さんの言う通り、これはスピード勝負になりそうですね・・!!ちょっとウィザップ社長の”同級生E”に確認してみます・・・!!」
広岡さん
「お願いします!」
と言う訳で・・・
その旨、すぐさま
”同級生E”に連絡を入れたところ・・・
同級生E
「うーん・・3週間後に完成となると、かなりタイトなスケジュールになるね・・・」
カサハラ
「やっぱり難しいかな・・?」
同級生E
「いや、すぐにデータ入稿をしてもらえたら、12月3日までにはギリ間に合うかもしれない」
カサハラ
「す、すぐにデータ入稿か・・・」
実は、このやりとりの時点では
まだカードゲーム完全版のデザインは”未完成”であった。
とは言っても・・・
サンプル制作時に
”カードデザイン”自体の基盤は出来上がっていたので・・
”カードデザイン”に関しては、
細部の修正と更なるクオリティアップを図れば完成できる
という状況だったのだが・・・
カードを入れる”パッケージ(外箱)”の
デザインに関しては、全くの未着手状態だったのだ。
カサハラ
「ちなみに、12月3日までに完成させるには・・データ入稿の期限は、いつになるかな・・?」
同級生E
「そうだね、カード自体は完成予定の2週間前までに、データを入稿してもらえたらなんとかなると思うけど・・・」
カサハラ
「けど・・?」
同級生E
「”パッケージ(外箱)”に関しては、ちょっと作業が特殊になるから、3週間くらいは欲しいところ」
カサハラ
「え?3週間・・?」
同級生E
「うん、なので・・・パッケージに関しては、遅くても”明日まで”にデータを入稿してもらえないと、12月3日には完成は不可能かも・・・」
カサハラ
「あ、明日?・・・う・・う・・うごっ!!」