僕は冷たいお腹をさすりながら
今後の展開をじっと見守ることにした。
今現在、3シーン目の撮影スポットに到着し
制作陣はカメラのセッティングなどを行っている。
アイスクリームの買い出しに
駆け出したADさんは・・
まだ戻ってこない。
予想外のアイスクリームの消費スピードに
頭を抱えているスタッフさん。
僕の考える、
これからの展開としては・・
① ADさんが無事にアイスクリームを買って戻り、何もなかったようにあの地獄のような”アイスクリームガッツリ撮影”の再開。
② 買い出しに向かったもののアイスクリームが見つからず、撮影の時間が押してしまうため、残り僅かなアイスクリームだけで、あとの撮影を乗り切る。
のどちらかになるだろう。
①の場合は、最悪だ。
もうこれ以上僕のお腹にアイスクリームは入らない。
おそらく撮影の最中にぶっ倒れてしまうだろう。
そして、②の場合は
なんとかギリギリ・・
この撮影は乗り切れるだろう・・
少しでも希望があるほうが
最後の最後まで頑張れる気がする。
そんな中、カメラのセッティングも完了
スタッフさんから、僕らへの演出指示も完了。
あとは・・
ADさんの動向を待つのみだ。
すると・・・
プルルルル・・・
スタッフさんの元に電話がかかってきた。
スタッフさん
「もしもし・・そうか、分かった!ありがとう!急いで戻っておいで!」
・・・・ゴクリ
スタッフさん
「今、ADさんから連絡が入りまして・・・」