スタッフさん
「すみません残念ながら、近くのコンビニにアイスクリームの在庫がなかったようで・・今手元に残っているアイスクリームを上手く使って、残りの撮影を行いますね・・」
2人
「はい!」
スタッフさん
「カサハラさんすみません、あんなに一生懸命食べてもらって申し訳ないのですが、ここからはゆっくりじっくり食べ進める演出に変更させていただきますね・・」
カサハラ
「畏まりました!どんな演出にも対応いたします!」
スタッフさん
「ありがとうございます・・では、撮影を再開します!」
カサハラ
「(よっしゃ!!!)」
・・・・という訳で
その後は残り僅かなアイスクリームを
大切に消費しながら、撮影は進んで行き・・
無事に全部のシーンの撮影は終了した。
ADさんから
”アイスクリームの買い出し失敗”
との報を受けたときは心躍ったが・・
”大切に消費するため”に、その後・・
TDさんはギターの弾き語りのみ
アイスクリームを食べるのは”僕1人だけ”
という・・
結局お腹への負担はまったく変わらなかった。
いや、もしかしたら当初より
負担が大きくなってしまったのかもしれない・・
しかし、ゆっくりじっくり食べ進められたことで、
思いのほか最後までお腹が限界を迎えることはなかった。
スタッフさん
「TDさん、カサハラさんこれにてクランクアップです!お疲れ様でした~!」
そのスタッフさんの掛け声とともに
制作陣から小さな拍手が起こり・・
僕にとって
“人生初めての撮影”は終了した。