え、清酒じゃない…
そうなんです。
清酒じゃないんですよ。
何を言っているのか分からないと思いますが、
いわゆる「日本酒」と今まで書いてきたお酒たちは、
「蒸し米と米麹、酵母を加えて、上槽した(しぼった)もの」=清酒
と呼ばれているものです。
なのですが、今回ご紹介しているこれらのお酒たち、
「その他醸造酒」という、清酒の造り方をしていない日本酒。
一見すると「サンサン澄み酒」は純米吟醸酒のようにも見えますが、
米麹のみで醸されたお酒で、蒸し米を使っていないお酒。
なので「その他醸造酒」扱いになるのだそう。
あと、甘くて酸味のあるお酒に仕上がる「白麹」を使っているので
スッキリ爽やかなマスカットをかじっているかのようなお味。
香りも洋梨のようなアプリコットのような甘酸っぱくてキュンとする香り。
この香りずっと嗅いでいたい。
「その他醸造酒」が造れるとどんなことができるの?
「その他の醸造酒」という酒類の製造免許ってどんなことができるんだろう
と思ってホームページをチェック。
“日本酒同様に米と米麹を原料とする濁り酒や、
原料や製法に創意工夫を凝らしたユニークで多様なSAKEをつくることができる
無限の可能性を持っています。”
(Lagoon Brewery ホームページより)
なのでこんな不思議なお酒も造られてます。
新潟市北区の特産品「トマト」に米麹・蒸米と「バジル」を加えたどぶろく。
その名も「SAKE マルゲリータ」
え、どんな味?
いただきます!
まずね、香りが「バジル」!!
トマトの酸味とお米のまったりした食感が相まって、
まるでピザを食べているかのような食感。
もう、飲みごこちというより、「食感」と表現したくなるくらい
飲みごたえがあります。
皆さま、言霊って信じますか?
私は文芸部の友人から「温ちゃんの『温』って、ぬる燗の『ぬる』なんだね。明日から『ぬるこ』って呼ぶね!」
と言われ、(20歳超えてから)日本酒が好きになり、好きが高じて、気づいたら商社で日本酒の翻訳を担当していました。
新潟の日本酒について語り、皆さまに「このお酒飲んでみたい」と思われるような記事をお届けします。