本格中華の技が活かされた一杯 村上市「中華料理 福来軒」
【中華料理 福来軒(ふくらいけん)】豆板醤の辛みやテンメンジャンの甘味がうまさを生み出す真っ赤な麻婆麺。村上っ子御用達の一杯をご紹介します。
村上市民に寄り添う老舗中華料理店
村上駅から徒歩3分。駅前商店街の一角にお店を構える「中華料理 福来軒(ふくらいけん)」さん。
麺類からご飯ものまで、本格中華の技法を活かしながら、村上市民に寄り添う味の料理を提供して70年の老舗です。
人気の一品 麻婆麺
人気の麻婆麺の主役、麻婆豆腐。創業当時から守り継がれています。
甘味と辛みのバランスがよい麻婆豆腐は、豆板醤の辛みをはじめ、テンメンジャンの甘味。さらにトウチのコクの三重奏が作り出しています。
痺れを表現するサンショウは、香りのアクセントのためにかけられる程度です。
昔ながらの気持ちの良い刺激とまろやかな甘みを大切にしています。
「麻婆麺」(750円)
綺麗な清湯スープの伝統の醤油味の一杯に、麻婆豆腐がかけられたラーメン。辛すぎない絶妙な旨辛さ、いい香りが立ち上がるところも昔のままです。
たっぷりと使われた木綿豆腐。地元、村上の豆腐屋さんのものです。味が濃く、しっかりとした木綿豆腐なのに火を通すとトロッとした滑らかな口当たりになるところが、ご主人のお気に入りです。
スープと麻婆豆腐が混じりあった時の味まで計算されていますので、すーっと喉を通る感覚が気持ちよく、辛みとともに旨さが広がります。
この麻婆をまといながらあらわれるのは、少し縮れた細麺。
この一杯。基本は子供からお年寄りまで多くの人の心をつかむ塩梅がいい味付けですが、辛い味付けが好みという方には、自家製のラー油で辛みを加えてくれますよ。
トロトロの豚角煮麺も
続いても、中華の技法が活かされた一杯をご紹介します。
「豚角煮麺」(900円)
厚さ1センチ以上ある主役の角煮。
国産の豚バラ肉を焼いた後、ラーメンスープで煮込んで休ませ、さらに調味料を駆使した特製の醤油タレなどで煮込んで休ませるなどして3日間かけて作り上げたもの。豚の旨味を閉じ込めたトロトロの食感を追求した逸品です。
仕上げの「とろみ」も伝統の醤油味のスープとの相性を考慮して、角煮を甘めの味付けにするなど工夫が凝らされています。
守り続ける老舗の味をリスペクトしながら新しい味を追求する。3代目主人の自信作です。
本格中華の調味料や技法を駆使し、丁寧に作ることに心が配られたラーメンたち。
村上っ子が足しげく通う中華の名店、一度ご賞味あれ。
お店の情報
■お店の名前
中華料理 福来軒(ふくらいけん)
■住所
村上市田端町10-8
■電話番号
0254-53-2272
※各種情報は取材時のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認下さい。