合格を告げられた僕ら3人も
荷物をまとめてスタジオの階段を上る。
ヒノ君とはすでに前日に
みっちり会話をしていたけど
改めて3人で自己紹介をしあい
明日からの稽古に向けて頑張ろうと誓い合った。
そして、スタジオの外に出ると・・
不合格を告げられた人たちが数名
僕たちが出てくるのを待っていてくれた。
「合格おめでとう。明日からの稽古頑張ってね!」
「本番、観に行くね!」
「悔しいけど、この3人なら納得かな~!」
僕らを励ましてくれるために
待ってくれていたのだ。
「ありがとう・・」
僕は、内側から溢れそうになった。
昨日の敵は、今日の友。
という言葉が、
これほどしっくりくる場面は
そうそうないはずだ。
この3日間を
戦い抜いた僕らの間には
確かな絆が生まれていた。
小さい頃から憧れを抱いていた
芸能と言う世界。
「テレビに出る人」になりたいという
ただただ漠然とした夢を持ちながら
幾多の困難にぶつかり
時には打ちのめされ
時には運よく切り抜けて
そして
いろんな人の
支えと手助けのおかげで
ついに僕は
“スタート地点”に
たどり着くことができた。
僕は、翌日から始まる
舞台の稽古に向けて、帰路につく。
この3日間で
だいぶ乗り慣れた地下鉄に揺られ
乗り換えの
大きなターミナル駅に到着した。
そして、
ホームで最寄り駅に
直通する電車を待っていたとき
ふと、あることを思い出した。
急いでスマホの開いて
僕は電話をかける。
相手は・・
Nさんだ。
僕
「あ、もしもし、Nさんですか?
あのう・・・
・
・
・
明日から2週間のシフトなんですが・・・」
Nさん
「・・・ OK~!!私に任せなさい~!」
第二章
「テレビに出る人」になりたくて
完。
いつも・・
カサハラケントの「コラムって何書けばいいんですか?」
を、ご高覧のみなさま・・
あけましておめでとうございます!!
今年もどうぞ宜しくお願い致します☆
新年のスタートを迎えましたこのタイミングで・・・
第2章「テレビに出る人」になりたくて
完結いたしました~!^ ^
いや~第2章は本当に長期連載でした(笑)
遡ってみたら、8か月間くらい書いてましたね汗
という訳で・・
次回からは第3章に突入します~!!
第3章は、
役者人生のスタートから現在に至るまでを
綴っていけたらと思っております☆
ぜひ、また来週からも
宜しくお願いします~(^^)
カサハラケント
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