と言う経緯があった中での
新潟帰省、当日。
寝不足状態ではあったが、
なんとか時間通りに新潟に到着した僕は、
一度実家のある新発田に寄って
車に乗って打ち合わせ会場である
「株式会社ウィザップ本社」へ向かった。
新発田から車を走らせて
およそ1時間弱。
新潟市の中央区に位置する
「株式会社ウィザップ本社」へ到着。
カサハラ
「これが、ウィザップか・・・」
高校時代、同級生Eから
「実家が印刷会社をやっている」
ということは聞いていたのだが、
実際こうやって本社を目の前にすると・・
「すげぇ・・・!」
の一言。
16年前、
一緒に汗水流しながら
サッカーボールを蹴っていた仲間が
今はここの”新社長”。
・・・なんとも、感慨深いものである。
車を駐車場に停めると、
早速2人に連絡を入れた。
カサハラ
「会社の前に到着したよー!」
担当K
「OK!俺も、もうすぐタクシーで到着する!」
同級生E(新社長)
「わかった。玄関まで迎えに行くよ」
数分後、同級生Eが現われた。
カサハラ
「お疲れ~!」
同級生E
「おう、遠いところありがとう」
Eは先に、社内へと案内してくれた。
カサハラ
「昔からウィザップのことは聞いてたけど、来るのは初めてだからなんか不思議な感じがするよ!」
同級生E
「そうだよね、ケントは来るのは初めてだよね」
というか・・・
カサハラ
「そうだ、改めて社長就任おめでとう!」
同級生E
「ありがとう。いろいろと頑張らないとだよ」
カサハラ
「いや、同級生Eなら、大丈夫っしょ~!」
そんな会話を弾ませながら、
同級生Eは応接スペースへと案内してくれた。
カサハラ
「担当Kはもうすぐ到着するかな?」
同級生E
「そうだね。担当Kは何度か本社に来てくれてるから、直接ここ(応接スペース)に来てくれると思うよ」
カサハラ
「あ、そうなのね!」
僕は応接スペースの椅子に腰を掛けると早速、
出来立てホヤホヤの試作品をカバンから出して、
同級生Eに見てもらった。
同級生E
「お~、良いクオリティだね。」
カサハラ
「ありがとう!ギリギリ完成が間に合ったよ・・」
同級生E
「そうだったんだね。そしたら、担当Kが到着するまでに本番用のカードや箱について打ち合わせしておこうか?」
カサハラ
「そうね!」
今回カードゲームを制作するにあたって
株式会社ウィザップ様には
サンプルの作成から本番用のカードの印刷に、
内容物やパッケージに関しても
基本的にすべて
担ってもらうことになっている。
カードのデザインを担当する僕と、
実際に作成するウィザップの同級生Eとは、
カードの規格から何やらと、
綿密な打ち合わせが必要になってくるのだ。
担当K
「遅くなってごめん!」
作成の大枠の確認をしているところで、
ちょうど担当Kが到着。
カサハラ
「大丈夫~!」
同級生E
「お疲れ。雪は大丈夫だった?」
担当K
「うん、平気だった!じゃあ、早速、テストプレイしちゃう?」
担当Kは、話の早いオトコである。
僕らは早速、
“試作品”をテーブルに広げて、
テストプレイをしてみることにした。
カサハラ
「まずは、ゲームのルールを説明するね・・」
僕は前夜にカードを印刷している最中、
ゲームの簡易的な説明書も作ってきた。
頭の中ではゲームのルールや
内容をすべて把握してはいるが・・
今後作成する予定である
「説明書」のイメージを固める為でもあった。
担当K
「お、説明書あると分かりやすいね・・!」
カサハラ
「でも、言葉だけじゃ伝わるか不安な部分が多いから、この説明書に写真やイラストを追加してもっと分かりやすいのを作れたらなとは思う!」
同級生E(新社長)
「そうだね、写真やイラストがあると尚いい感じになると思うね」
担当K
「あ、そうしたらさ・・・」
ここで・・・・
担当Kが、ひらめいた。