そう、完全ヤンキーも
あの舞台の終了後、演出家から
”事務所所属”の話を持ち掛けられて・・
同じ事務所に
”所属”することとなったのだ。
ちなみに
あの舞台から事務所に所属となったのは
僕と完全ヤンキーの2人だけ。
あとの女性2人がどうなったかは・・
特に聞いていない。
カサハラ
「まだ、ちゃんとプロフィール用の写真とか撮ったことなくて・・・舞台のオーディションのときも、自撮りの写真でなんとか書類通過した感じでした」
完全ヤンキー
「そうやったんや~!まぁ、社長はケントみたいな”何にも染まってない”役者を欲しがってたし、あの時は自撮りの写真の方が、素人感があって良かったのかもな~」
カサハラ
「僕も、今ではそう思います。でも、これから”役者”として、勝負していくにはちゃんとした”プロフィール用”の写真を用意しないとですよね・・」
完全ヤンキー
「せやな~。あ、そや」
カサハラ
「はい?」
完全ヤンキー
「そしたら、俺が昔撮ってもらったカメラマンさん紹介しよか?」
カサハラ
「え?本当ですか!?ぜひお願いします」
完全ヤンキー
「オッケ~そしたら、そのカメラマンさんの連絡先がやな・・・」
完全ヤンキーはスマホを取り出して
カメラマンさんの情報を確認してくれた。
カサハラ
「あ」
完全ヤンキー
「なんや?」
カサハラ
「あ、いや・・なんで、”昔のプロフィール写真”を撮ってくれたカメラマンさんの方を紹介してくれるんですか?今、完全ヤンキーさんが使ってるプロフィール写真を撮ってくれたカメラマンさんじゃダメなんですか?」
完全ヤンキー
「あ~、それはな・・・」