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ミラノ・コルティナオリンピックへ「新しいトリックは準備している」 2連覇を目指す村上市出身の平野歩夢選手

インタビュー記事

2025.12.02

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冬のオリンピックスノーボードハーフパイプで2連覇を目指す村上市出身の平野歩夢選手についてです。 ミラノ・コルティナオリンピックまでおよそ3か月。家族の支え、そして、2連覇にかける思いに迫りました。

ことし8月・・・
東京のビル街に設置されたスケートボードの特設会場。
そこに村上市出身の平野歩夢選手、兄・英樹さん、弟の海祝選手の3兄弟がそろって登場しました。

<平野歩夢選手>
「今日はみんなとフラットに一緒にスケートボードを楽しめたらなと思っているのでよろしくお願いします」

久しぶりに3兄弟が息の合った滑りを見せます。
ミラノ・コルティナオリンピックを控え、歩夢選手はこの日地元への思い、オリンピックへの思いを聞かせてくれました。

<平野歩夢選手>
「村上でここがあったからこそ世界にもっと上に行けるっていうストーリーを作っていきたいと思いますし、このオリンピックを通してスノーボードを通してですけど、それで自分自身を超えれるチャンスっていうのもなんかこのオリンピック2連覇っていうものがあるからこそ今自分が成長し続けられている」
2022年2月・・・
大技を次々と完璧に決め自身3度目の出場となる冬のオリンピックで悲願の金メダルを獲得しました。

そんな歩夢選手の原点は村上市。
兄・英樹さん、弟・海祝選手と共に地元のスケートパークで滑っていました。
当時は兄・英樹さんに追いつきたいと兄の背中を追い続け、冬はハーフパイプのあるスキー場で兄弟一緒にスノーボードの練習に励んできました。
そして、兄弟を幼い頃、指導していたのは父・英功さんです。

英功さんは兄弟の練習に時間の許す限り付き合いました。
技の習得に向け指導をするとともに、村上市に練習環境を整えられるよう日本海スケートパークの設立や改装、さらにスノーボードの技の練習施設バグジャンプを作る際にも力を注ぐなど平野兄弟が競技に専念できるよう取り組んできました。

<平野歩夢選手 当時18歳>
「(父が言っていることは)合ってるか合ってないかは多分俺も分からず聞いてるんですけど、すごい一生懸命というか、一生懸命に考えた結果を良い悪い無しで俺に直接伝えてくるから。スイッチ入ったら止まんないしそのスイッチに僕もついていかなきゃいけない部分があるから。俺の性格とか気持ちも分かっているけどあっちの気持ちを貫いてくるのが俺も攻略できないところです」
歩夢選手そして兄弟の背中を押し支え続けてきた父・英功さん。

去年、村上市に作られたスノーボードの新たな練習施設づくりにも積極的に携わってきました。
ハーフパイプにより近い形で技の練習に取り組むことができる施設で平野兄弟の要望から、その構想がスタートしたといいます。
今も変わらず兄弟を見守り続けています。
そして、ことし8月。
兄弟でイベントに参加するきっかけを作ってくれたのも父・英功さんだったといいます。

<平野歩夢選手>
「それを仕向けてくれたのはお父さんだったり。僕たちじゃそんなことしないので」

父の後押しがあり実現した兄弟そろってのイベント。

デモンストレーションでは歩夢選手が高いエアから華麗なトリックで会場を盛り上げました。
さらに、この日は小学生を対象とした体験教室も行われ、兄弟がそれぞれ子供たちを指導。
歩夢選手は、子どもの手を引くなどしてスケートボードの楽しさを伝えました。

<子ども>
Q歩夢君たちと一緒に滑ってどうだった?
「楽しかった」
Q何が一番楽しかった?
「(バーチカルの上に)登ったところ」

<別の子ども>
「めっちゃ早く進んじゃうから滑って怖かった」
Q世界で戦う選手に教えてもらえたのはどうですか?
「うれしかったし楽しかった」

<平野歩夢選手>
「なんかやってみてみんな、やっぱりこういう時間の大切さに改めて昔みたいな気持ちにちょっ
と戻れる瞬間だったりというのをそれぞれ感じ取れた時間。あとスケートボード一緒にする
こういう人が見てる場で一緒になって教えてってなかなかないので」
イベントではトークセッションも開催され寄せられた質問に答えた歩夢選手。
今後の髪型について聞かれると・・

<平野歩夢選手>
「オリンピックまではこのヘアスタイルでちょっと貫こうかなと思ってる。
結構この髪もなかなかきついもんなので、本当に苦しいです、長年これを続けていると。特にこの季節とかは(笑)
大変で、常に「バッサリ切りたいな」っていうのはほぼ毎日を思うことで、オリンピック終わったらバッサリ切っちゃおうかな、っていう。坊主みたいな感じでさっぱりいこうかなと思っています」

つかの間の時間に素顔をのぞかせた歩夢選手。
子どもたちの夢にエールを送りました。

<平野歩夢選手>
「オリンピック出たいとか、大きな夢や希望を持ってもらうチャンスに繋がればなと思っているので皆さんも何かに向かってこれからも頑張ってください」
約3か月後のミラノ・コルティナオリンピックを見据える歩夢選手。

15歳で初出場したソチオリンピック。
挑んできた大技を成功させ銀メダルを獲得。

その4年後の平昌オリンピック。
ソチオリンピックで見せた技にぞれぞれ1回転ずつ増やして挑みました。
歩夢選手の持ち味である高さある技の完成度で2大会連続で銀メダルを獲得。

そしてその4年後の北京オリンピック。
さらに縦回転を増やしたトリプルコーク1440を成功させたのです。

大会ごとに新たな大技で進化を見せ続け3大会目の冬のオリンピックで悲願の金メダルを獲得した歩夢選手。

去年9月、雪上では未完成ながらも村上市の練習施設で前人未到の大技を披露してくれました。

ミラノ・コルティナオリンピックでも新たな技を見せてくれるのでしょうか?
<平野歩夢選手>
「技名はちょっと伏せておきますけど、まあでも自分が見せたいところとしては、やっぱ毎回オリンピック出てる度に新しいトリックっていうのは用意して4年間刻んで今回で3回目4回目なので、まあ今回も新しいトリックは準備してます」

村上から世界へ・・・
頂点に立ってから間もなく4年・・・・

歩夢選手の進化がとどまることはありません。

<平野歩夢選手>
「自分に負けないことが一番大事だと思ってて、このオリンピックを通してスノーボードを通してですけど、それで自分自身を超えれるチャンスっていうのも、なんかこのオリンピック2連覇っていうものがあるからこそ今自分が成長し続けられていると思ってやりきりたいと思いますし、あと自分が何よりも納得できるような滑りを残したいっていうのと、やるからにはトップ狙いたいっていう気持ちはあるので、まあ悔いの残らない自分との戦いにかけていきたいなと思っています」
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