【鼓童たゆたう】違いを楽しみ、ともに創る「いのち」が輝く公演に #3
【鼓童コラム】佐渡を拠点に世界で活動する太鼓芸能集団 鼓童。大阪・関西万博で共演したクラゲバンドと鼓童が、10月りゅーとぴあで開催する特別公演「たゆたう」にて再集結!演出を務める前田順康が、公演に込めた思いをつづります。今回「たゆたう」の舞台には、音楽だけでなく美術の要素も取り入れています。
先日、ワークショップにて製作をした短冊幕についてご紹介しましたが、
「たゆたう」にはもうひとつ装飾をインストールします
(アースセレブレーション2024の際、制作いただいた蓮の葉を使った美術パネル)
今回、佐渡でプラントショップを営まれているSilt(シルト)さんに制作をお願いしました
Siltの椎名さんには過去にも舞台美術を制作していただいています
また、昨年、大阪・関西万博のクラゲ館へも実際に足を運び、クラゲバンドの演奏もご覧になったそうです
植物や、無名異焼(佐渡の焼き物)の鉢が並ぶエントランス、緑の茂る中庭、そこへの扉が開かれていて、外と内との境がなんとなく曖昧な心地よい空間
植物の薫りが、競うように、あるいは寄り添い合うように満ちています
風が抜けるひんやりとした空間に置かれた、ぬくもりのある木の大きなテーブルで、
公演について、美術についてだけでなく、最近それぞれが生活のなかで感じていること、発見したことをとりとめもなく話します
クラゲの話、植物の話、最近見た佐渡の芸能の話、庭の話、音楽の話
ひと以外の気配が多く在る空間で、具体と抽象を行き来しながら
ポリプ、ストロビラ、触手、
和紙、竹、エアプランツ、コキア、
傘、ぼんぼり、タイの花飾りプアンマーライ、、、
抽象的なイメージが、具体的なキーワードへ変換されていきます
3ヶ月前の1度目の打ち合わせの際にお伝えした作品イメージから試作を作ってくださっていました
これからいよいよ舞台上へインストールするための試行や調整がはじまります
植物の祖先も、わたしたち動物の祖先も、海で誕生しました
1日限りの公演だからこそ叶う、植物での造形
音楽と一緒にプラントクラゲが想像の海をたゆたいます
太鼓芸能集団 鼓童.
新潟県佐渡市を拠点とし活動を世界へ広げる。
太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。
1981年、ベルリン芸術祭でデビュー。以来世界50以上の国と地域で7,000回を超える公演を行う。
劇場公演の他、世界の主要な国際芸術祭等へ多数参加し、近年では、初音ミク、MIYAVIらとの共演、オンラインゲーム「原神」の音楽に参加するなど活動の幅を広げている。2023年、令和5年度文化庁長官表彰。