#オーディション #コラム #ワークショップ #俳優 #新潟 #新発田市 #演技 #舞台
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一旦保留だ



「こ、これはヤバイことをしてしまったぞ・・」



演出家
はい、これで今日の審査は終了です。
明日また同じ時間にここに来てくださいね





こうして
「運命の3日間」の初日は終了した。



この日の個人採点としては・・

「動きやすい服装を持ってこなかった」

「身体が固い」

「演技中に居眠り」


という、不合格要素ばかりの結果となった。



「はぁ・・合格はもう無理だな・・
明日オーディション来るの辞めようかな・・」



もう、挽回は不可能。
来るだけ時間の無駄かもしれない。



「Nさんに、明日からまた
シフトに入れるって連絡しておこう・・」



そんなことを思いながら、
みなが更衣室で着替えをしている最中


「私服のまま」の僕は、
こっそり会場を去ろうとした。


すると・・



演出家
「きみ」



演出家に呼び止められた。



ヤバイ、これは確実に
「眠っていた」ことを指摘される。


きっとあの「長髪のいかにも業界人っぽい教務主任」
養成所の補講で“廊下で居眠り”をしていたことを怒られたように・・


いや、しかし・・


ここは養成所ではない。


みなが命を懸けて挑んでくる
本物のオーディションの場だ。


そんなオーディションの
最中に「眠る」なんて、


これは、

怒られるだけでは
済まないかもしれない・・



僕は、すぐに会場から逃げられるよう
身体を出口に向けたまま振り返った。



「は、はい、なんでしょう・・」



演出家
君、










なかなか面白いね。




「え?」



演出家
明日も待ってるよ










と、とりあえず・・・・





Nさんに連絡するのは、一旦保留​だ。




つづく



P.S.

ふぅ・・・・書きながら当時の事を思い出しただけで、汗がにじんできます。笑
あの百戦錬磨の2人の表情、そして、ストレッチレディの入浴シーンは、今でも脳内に焼き付いています・・汗



次回!!

「運命の3日間」の初日・・何もかも分からない状態のカサハラ青年にとっては、まさに恐怖の一日だった。自分の無力さと、他の圧倒的なポテンシャルや只者ではない「ストレッチレディ」を前にして、すべてを打ち砕かれたのカサハラ青年であったが・・帰り際の「君、面白いね」という演出家からの一言に、もう期待して良いのか、何なのか、訳が分からない状態だった。しかし、翌日はすぐに「2日目の審査」。もう何かを考えている余裕はない。とりあえず”絶対に忘れてはいけないもの”をリュックに詰め込んで、再び会場へ向かったのだ・・・


お楽しみに~!!



カサハラケント

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。