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<32> ~ オッケ~!!私に任せなさい~! ~ | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2023.01.12

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運命の3日間”最終日”。いよいよ審査も大詰めを迎え、「相手の演技をする」という最難関も、ついに自分の番が回ってきた。ここが勝負の分かれ目だと、短時間で何とか練り上げた「返報性の原理」という必勝法で挑もうとするも、想定外の事態に陥り、カサハラ青年の思惑はすべてが水の泡になってしまう・・・そこで焦ったカサハラ青年は咄嗟に「もうこうなってしまったら、ヒノ君を陥れて自分の評価を上げるしかない」という卑劣なやり方を思いつく。「生き残るためにはこの方法しかない・・ヒノ君、俺のために死んでくれ!」そう思いながら演技審査に挑んだカサハラ青年だったが、見事なほどに、ヒノ君に返り討ちにあってしまう・・・「これは、もう終わった」完全に諦めたカサハラ青年。・・・しかし、”最後の審査”に進出する10人(男性7人、女性3人)に選出されるというまさかの展開が待っていた・・・

前回までのあらすじ


運命の3日間”最終日”。

いよいよ審査も大詰めを迎え、


「相手の演技をする」という
最難関も、ついに自分の番が回ってきた。


ここが勝負の分かれ目だと、
短時間で何とか練り上げた

「返報性の原理」という
必勝法で挑もうとするも、


想定外の事態に陥り、
カサハラ青年の思惑は
すべてが水の泡になってしまう・・・


そこで、焦ったカサハラ青年は咄嗟に

「もうこうなってしまったら、
ヒノ君を陥れて自分の評価を上げるしかない」


という卑劣なやり方を思いつく。


「生き残るためにはこの方法しかない・・
ヒノ君、俺のために死んでくれ!」



そう思いながら挑んだカサハラ青年だったが、


演技審査では見事なほどに、
ヒノ君に返り討ちにあってしまう・・・


「これは、もう終わった」


完全に諦めたカサハラ青年。


しかし、


”最後の審査”に進出する10人
(男性7人、女性3人)



に選出されるという
まさかの展開が待っていた・・・



幻聴?



なんで?

え、なんで?

今、呼ばれた?

え、空耳?幻聴?

呼ばれる理由が分からない。

うん、そうだ。

呼ばれる理由なんて有るはずがない。

危ない、危ない・・

間違えて前に出ていくところだった。


ここまで晒し続けた醜態を、
さらに上塗りするところだった。



ふぅ~・・・


ストレッチレディに名前を呼ばれた人たちは
スタジオの中央にぞろぞろと集まる。








ストレッチレディ
カサハラ君、アナタモデス。早ク前ニ出テキテクダサイ。



「え?・・は、はい!」



それは聞き間違いでも、
幻聴でもなかった。


僕の名前は、
確かに呼ばれていたのだ。


“最後の審査”に
僕も進むこととなったのだ。




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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。