校長先生
「劇が終わると、その子は、『もっと見たい!もっと見たい!』と、聞かなくなっちゃって。しまいには、お昼にお母さんが迎えにきた後も、『まだ、帰りたくない!』って駄々をこねだしちゃって・・・」
そう話しながら、校長先生から笑顔が漏れた。
校長先生
「こんなことは、今まで一度もありませんでした。あの子が、”もっと学校にいたい”なんて。迎えに来てもらったので、今日は帰らせることにはなりましたが・・・その子は、お母さんの元に向かうと、瞳を輝かせながら、楽しそうに”劇の感想”をお母さんに話すんです。それにお母さんも驚いたようでね。2人で楽しそうに会話をするんです」
そういうと、
校長先生は真剣な表情に変わり・・
僕らのことをじっと見つめた。
校長先生
「みなさんのやっていることは、本当に本当に素晴らしいことです。ぜひ、お身体に気をつけて、これからも沢山のこどもたちに夢や希望を届けてくださいね」
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その後、
僕らは支度を整えて
次の小学校へ向けて
マイクロバスに乗り込んだ。
いつもなら、移動中のバスの中は
みんなクタクタで眠っているのだけど・・
この日は、僕らも
何だか会話が弾んでいた。
つづく・・・
このエピソードは、やっぱり今でもはっきりと覚えていますね。その子とは、公演後に会えたりはしなかったんですが、校長先生の話ぶりで、その子の笑顔や様子が想像できました。僕らにとっては、100あるうちの1公演でも、子どもたちにとっては、かけがえのない1公演になっていてくれていると思うと、全公演、一切手を抜くことなど、考えられませんでしたね。この気持ちは、これからもずっと大切にしていきます。
※来週は諸事情により、一週お休みをいただきます・・汗
そのため次回の更新は
【3月28日(木)】となります^^
お楽しみに〜!
カサハラケント
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