喜納さん:味わいは「五百万石」よりも「豊盃」の濃厚さの方が出ているような気がします。
ぬるこ:五百万石もスッキリしていながら奥行があるお米だなと思ったのですが、この旨みやコクは「豊盃」と掛け合わせて生まれているのですね。
ぬるこ:一方でびっくりしたのが「鶴と油揚げ」。精米歩合68%なのに全く米のクセがなくて、実際、油揚げと飲んでも負けない味という絶妙さでした。
恩田さん:これは同じ長岡市の「栃尾の油揚げ」とコラボしたお酒なのですが、純米酒、本醸造、純米吟醸、大吟醸など、様々な造りのお酒を用意して試飲会を開催し、決まりました。
ぬるこ:このキャラクターの鶴もかわいらしくて、ラベルを見て油揚げ購入しました。
喜納さん:そのキャラクター、実は地酒防衛軍の吉川酒店さんのシャッターのイラストと同じ伊藤さんの作品なんです。
舞鶴鼓の由来
ぬるこ:こんなところで吉川酒店さんが出てくるとは…恐るべし。鶴を選ばれたのは「舞鶴」にちなんででしょうか。
恩田さん:はい。この蔵のお酒「舞鶴 鼓」の由来なのですが、「酒仕込みの始まる冬に鶴が飛来していたこと。その鶴の舞うような姿に鼓を打った」というお話がもとになっています。
ぬるこ:雪に舞う鶴と鼓。風流ですね。「舞鶴」と「鼓」それぞれシリーズがあるのでしょうか。
恩田さん:今までも「鼓」の文字は入っていたのですが、舞鶴の間に「鼓」を入れたラベルでした。2004年の中越地震の際に掛け軸も被害に遭いまして、描き直した際に「鼓」を加え、ラベルも「鼓」を前出ししたものに刷新しました。復興のシンボルです。
ぬるこ:ラベルの「鼓」が目立つようになった背景には中越地震があったのですね。
(当時中学生だったので、)今、美味しくいただけることに有り難みを感じています。
ぬるこ:最後に新酒を造られている最中かと思われますが、新酒のおすすめの味わい方はございますか。
度数の強い新酒に出会ったときの、おすすめの飲み方
喜納さん:新酒にも様々な種類があると思いますが、しぼりたての原酒は20度近くあるので、焼酎のように割って飲むのもありですね。例えば、ソーダ割とか、レモンをしぼってみるとか。
恩田さん:「燗ロック」という飲み方もありますね。原酒を燗にして、氷でいっぱいにしたコップに注ぐ飲み方です。最後にレモンをしぼると引き締まって美味しいですよ。
ぬるこ:新酒でも熱燗でおいしく頂ける飲み方があるのですね。目からうろこです!アルコール度数の高い原酒に遭遇した際、試してみます。
仕込みのお忙しい時期にお時間いただきありがとうございました!
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皆さま、言霊って信じますか?
私は文芸部の友人から「温ちゃんの『温』って、ぬる燗の『ぬる』なんだね。明日から『ぬるこ』って呼ぶね!」
と言われ、(20歳超えてから)日本酒が好きになり、好きが高じて、気づいたら商社で日本酒の翻訳を担当していました。
新潟の日本酒について語り、皆さまに「このお酒飲んでみたい」と思われるような記事をお届けします。