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佐渡初のマイクロブルワリーとして「t0ki brewery」が目指す新たな観光資源の形とは

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2021.11.24

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【t0ki brewery】佐渡にクラフトビールの醸造所を建設しているビアパイント代表の藤原敬弘さん。元々はITエンジニアだった藤原さん、地元住民と観光客を繋ぐハブとしてブルワリー運営を目指すその想いとは。

佐渡で美味しいクラフトビールを提供するために奮闘する藤原さん、実はITエンジニアという経歴の持ち主。その仕事の関係でクラフトビールに出会いました。

「IT系の仕事で海外にいた時、仕事終わりにビアパブなどに行くといろんな種類のビールが出てくるんです。そのような環境を日本でも再現したいと思っています。」

そして佐渡でクラフトビールが作られていないことを知り、この地で醸造所を始めようと決意しました。

クラフトビールと普通のビールの違い、皆さんはわかりますか?

クラフトビールは、最近ではスーパーマーケットでも扱いが増え、消費量も年々増加しています。お気に入りの商品がある!という方も多いのではないでしょうか。

このクラフトビール、他のビールとどのように異なるのか、皆さんご存じでしょうか。クラフトビールとは、一般的に地元に根付いた地ビールのことを指します。ブルワリーと呼ばれる醸造所にて、地元の特色を色濃く反映させていることが大きな特徴です。

そしてこの自然に囲まれた佐渡にも、初のブルワリーが誕生しようとしています。この取り組みを行っているのは、ビアパイント代表の藤原敬弘さん(35歳)です。
「ブルワリーはすごく地場に根付いた文化感だと思っていて、地元の方々と、外側からくる観光客の方々を繋げられるようなハブとして、ブルワリーを運営したいと思っています。」と語る藤原さん。

ブルワリーという場をコミュニティとして育てていくことで、いろいろな方々の接点となりたいと、新たな観光資源のあり方を見出しています。

t0ki brewery(トキブルワリー)という名前に込められた想い

醸造所の名前は「t0ki brewery(トキブルワリー)」。この名前には佐渡の象徴でもある"朱鷺"と、ここで過ごす"時"を大切にしてほしいという想いが込められています。

工事中の醸造所、その設計構想とは?

藤原さんがまず紹介してくれた所は、これからタップルーム(醸造所併設バー)にする予定の場所。醸造したばかりのビールをその場で楽しめるよう空間を設計していきたいとのことです。
ビールは常時8種類置く予定で、既に注ぎ口も8個用意されています。それぞれの注ぎ口をひねるとフレーバーの異なるクラフトビールが出てくるとのこと!
また、ショーケースのような大きなガラス張りの冷蔵庫を設置し、缶ビールの販売も行う予定です。訪れたお客さんがこの場所でビールを楽しみ、美味しかったフレーバーをお土産としてお持ち帰りできるのは嬉しいですね。

さらに醸造スペースには、これから銀色のタンクが6機並ぶ予定で、タンクで醸されて出来上がったビールがタップスペースの注ぎ口から出てくるようになるそうです。

佐渡には今までブルワリーがなかった...

これまで佐渡には手軽にクラフトビールを楽しめる場所がありませんでした。酒類を提供する際は通常飲食店側が配送費を支払うため、島外からクラフトビールを運ぶと提供価格が高くなってしまうということが大きな要因です。
そこで藤原さんは、ビール造りの研修を受けている千葉の研修先から自らクラフトビールを運搬し、佐渡の「HOSTEL Perch」というゲストハウスに15リットルの樽を毎月6本ほど提供しているそうです。

千葉から新潟まで車で樽を運び、佐渡汽船で佐渡まで持ち込む労力を考えると、藤原さんのクラフトビールへの情熱がどれほどのものなのかが伝わってきます。
アメリカをはじめとする本場のクラフトビールにも負けない、高品質なクラフトビールを目指す藤原さん。千葉県で研修を受けながら、自分が目指す最高の味を作り出せるよう励んでいるそうです。現在藤原さん自らゲストハウスに持ち込んでいるクラフトビールは3種類。
藤原さんからクラフトビールの提供を受けているゲストハウスのオーナーにもお話を伺いました。「3種類のクラフトビールがあれば3種類とも楽しんでみたいという要望が多いです。

高品質のちゃんとしたクラフトビールを飲める場所は新潟県内にはまだ少ないため、品質含めお客さんに満足いただけるよう設備を整えています。」
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