【95年前のラーメンが復活】1日5食限定!老舗店で味わう“中華そば” 新潟市中央区「元祖洋食レストラン キリン」
昭和初期に新潟市のレストランで提供されていた幻のラーメンが味わえる新潟市中央区「元祖洋食レストラン キリン」さん。なんと西洋料理の出汁「ブイヨン」が味の骨格を作る一杯です。
昭和3年創業の老舗洋食レストラン
新潟市中央区、白山神社の目の前にある「元祖洋食レストラン キリン」さん。
創業は昭和3年。新潟市を代表する老舗の洋食店です。
「キリン」さんといえば、ジューシーな鶏肉がごろごろ入ったケチャップご飯に、とろっとろの玉子、伝統のデミグラスソースをたっぷりとかけた「オムライス」をはじめ、絶品の洋食で親しまれています。
洋食店の「キリン」さん、なんと、今年6月からラーメンの提供をはじめたんですよ。
昭和6年ごろに提供していた一杯を、3代目ご主人が先代から伝え聞いた作り方と、子どもの頃に味わった記憶をたどりながら、95年ぶりに復活させたのです。
復活!95年前のラーメン
こちらが、95年ぶりに復活した「中華そば」。少し甘みを加えた洋風仕立てのチャーシューに、柔らかなメンマ、茹で卵を添えたトッピングされています。
コンソメを思わせる洋風の香りを漂わせつつも、透き通る琥珀色ではなく、わずかに濁りのある醤油色のスープが特徴です。
大量の牛骨や豚骨、鶏肉をベースに、ニンジンや玉ねぎ、ニンニクといった香味野菜を加え、じっくり6時間。
西洋料理の出汁「ブイヨン」づくりを応用した老舗レストランならではのスープと、利尻産昆布や鰹節に、貝柱やトビウオなどを重ねた魚介系の出汁スープ。ふたつのスープを合わせ、絶妙な味わいに仕上げています。
麺は、緩やかに縮れた黄色みがかった細麺。ご主人が子どもの頃に食べた味の記憶をたどり、製麺所に特注して再現したものです。
「香りが違う。普通のラーメンとは一味違います。うま味とコクのバランスが絶妙で、コンソメの風味を感じます。洋食店ならではのハイカラな一杯ですね」と、豊岡さんはにっこり。
復活!昭和初期のナポリタン
続いてご紹介するのは、昭和初期の味を再現した「スパゲッティーナポリタン」。こちらも1年前に復活しました。
鶏ムネ肉をたっぷり使い、特製ケチャップで味付けされ、懐かしさを呼び起こします。
麺はアルデンテではなく、優しく柔らかい食感。
「これ、これ…これが食べたかった!」と思わず声が出る、思い描いていた懐かしのナポリタンです。
西洋料理の出汁「ブイヨン」が味の骨格を作るラーメンは、昭和初期に提供されていた幻の味。復活した一杯が待っていますよ。ぜひお出かけしてみてくださいね!
お店の情報
■取材先の名前
元祖洋食レストラン キリン
■住所
新潟市中央区一番堀通町513
■営業日時
11:00-20:00
(定休日)不定休
■電話番号
025-222-5335
※各種情報は取材時のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認下さい。