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大役

社長との電話が終了した直後・・


早速、マネージャーの
ストレッチレディーさんからメールが届いた。


メールには、台本のPDFデータと
「ガンバッテクダサイ」のメッセージ。


もう・・・
あとには、戻れない。


3日後から、およそ1年間。


”究極の表現演技”
追究する旅は始まるのだ。


まずは・・

これから3月末までの約1ヶ月間
みっちりと”芝居稽古”が待ち受けている。


しかも今回は”主役”という大役。


今までの社長が演出を務める舞台の際は、
セリフが一言だけのアンサンブル”としての出演だったり・・・


ちゃんと”役名”を与えられたキャラクターだったとしても、
本番中に4〜5回登場するかどうかという配役がほとんどだったため・・


”主役”という言葉を聞いただけで
ビビって震えが止まらなかった。




「(一体どのくらい舞台上に立ち続けるんだろう・・・)」

「(きっと覚えるセリフも多いんだろうな・・・)」




そんな不安を抱えながら僕は恐る恐る・・・
送られてきた台本のPDFデータを開いてみた。

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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