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『ここまで来たのなら、 真のグランプリに選ばれなければ・・!』



そう、この「ショップリ」では、コーナーの最後に、

いいとも!メンバーによる投票で、その日のグランプリが決定される。





「(グランプリを獲ることができれば、
きっと芸能界への道も見えてくるはずだ・・・)」




僕は、そう確信していた。




これまでにも、

永井大さんや、要潤さん。そして、阿部寛さんと・・・


錚々たる方々が「いいとも!」の
一般参加コーナーの出演をきっかけ?に


華々しく、芸能界デビューしていたのだ。






『(きっと芸能関係者も、たくさんこの生放送を見てくれるはず。
絶対にこのチャンスをものにしてみせる・・次の永井大は、俺だ!)』

(※同じ新潟県出身なので)





そう、心の中で強く誓った。





すると・・・






スタッフさん
「では、出演決定のみなさん、ご移動をお願いします。」





別の待機場所に移動することになった。

この慣れ親しんだアルタの階段とも、これでお別れだ。





「さぁ、次のステージだ。 出演者用の楽屋でも用意してくれてるのかな?」




案内された待機場所は、
廊下のわきに、パーテーションで区切られたエリア。


そこには「ショップリ出演者 待機室」と、はり紙が張られていた。




「(アルタの階段から、廊下の待機エリアか・・・いいじゃないか。
この後、俺には一気にスターダムへのし上がるストーリーが待っているのだから。悪くないだろう。)」




勝手に妄想は膨らんでいく。





あの日、あの車の中で誓った
“タカモンとの約束”。



その約束は、
この『いいとも!』出演をきっかけにして、
一気に実現へと向かい・・



俺とタカモンは、
きっと話題作のドラマか映画
初共演を果たすこととなるだろう・・・




そんな幼馴染どうしの素敵なエピソードを
各局が逃すわけがない。



「A studio」で話そうか

それとも「アナザースカイ」で話そうか

もしくは「情熱大陸」の密着で・・・



いや、でも自伝として出版するのも悪くない。

そうだな、タイトルは「あの日の約束」というのはどうだろうか。




そう、話しは高校3年の冬。



地元新発田市の体育館で、
タカモンと一緒にフットサルをした、あの日のことから・・・













僕の妄想は、まさに
石油ストーブで焼く「サトウの切り餅」のようなもの






膨らみだしたら、止まらない。




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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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