第17弾「甘旨なお酒に癒される」|【R20ここだけの話】気になる日本酒、語らせて
【R20ここだけの話】~気になる日本酒、語らせて~
2023.01.30
知る人ぞ知る新潟の銘酒について、元日本酒翻訳家が独断で選び、語るコーナー。立春前後のドカ雪シーズンになると、つい飲みたくなるのが「雪中梅」。甘旨な味わいに心身ともに癒されます。今回はその魅力を語ります。
もうすぐ立春。
地域によっては「ドカ雪、襲来!」のシーズンですね。
私の住んでいた地域もそこそこ積もる地域だったので、
雪かきではなく、雪堀りと呼んでいました。
中学校では、玄関掃除組が「雪掘り隊」という通称で呼ばれ、
校門から玄関までの道をリズムよく掘り出す様は、雪堀りのプロだったと思います。
なかなかの重労働ですよね。
あったかい甘酒やしるこ缶をすすっては
しみわたる甘さと温かさに思わず
「生き返る―。」と唸っていました。
…もうこの頃から酒飲みの素質が見えていたと友人たちから言われます。
淡麗旨口のお酒
前座が長くなりましたが、
今回ご紹介するのは、雪深い地域にある丸山酒造場さんのお酒。
『雪中梅』
越後の三梅のひとつ、全国でも知名度の高い地酒のひとつではないでしょうか。
その中でも「新潟の甘いお酒」のイメージがあるようです。
(東京勤務時代の先輩談より)
「普通酒」か「純米酒」はお見かけする機会があるのですが、
期間限定酒も含めて6種類試飲できるなんて…!
こちらの6種類いただきました♪
・普通酒 : 甘旨なお味。あと味はすっきりして飲みやすい。晩酌酒のレベル高い。
・特別本醸造: 穏やかで奥行きを感じるお味。口に入れると香りが開いてくる
・大吟醸 : 爽やかな淡麗辛口。旨味と酸味のバランスが絶妙
・雪中貯蔵 : 滑らかで夏酒のようなスッキリ感。オンザロックでもおいしそう
・生原酒 : こちらも淡麗辛口系。生酒の微発泡感が楽しめて、鍋したくなる
・梅酒 : 甘さ控えめで果汁感ある酸味。すっきりと飲みやすくて、素でもお湯割りでも美味
正直、全部、お持ち帰りしたい…
今の時期なら私の部屋、ほぼ冷蔵庫(室温8~10℃)なので直置きもできる…
…冷静に飲み切れる量を考えて、
特に気になったこの2本をお迎えすることにしました!
皆さま、言霊って信じますか?
私は文芸部の友人から「温ちゃんの『温』って、ぬる燗の『ぬる』なんだね。明日から『ぬるこ』って呼ぶね!」
と言われ、(20歳超えてから)日本酒が好きになり、好きが高じて、気づいたら商社で日本酒の翻訳を担当していました。
新潟の日本酒について語り、皆さまに「このお酒飲んでみたい」と思われるような記事をお届けします。