<50> 第3章「職業：役者」～ここが僕の”職場”となる～　|　新発田出身カサハラケントの【コラムって何書けばいいんですか？】-025

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<50> 第3章「職業：役者」～ここが僕の”職場”となる～　|　新発田出身カサハラケントの【コラムって何書けばいいんですか？】

ここが僕の”職場”となる。

僕はその後、少し近くを散策して
１６時に再び劇場へ戻ってきた。

劇場の入り口には”仕込みメンバー”以外のキャストが
ぞろぞろと集まり始め・・完全ヤンキーも時間通りに到着した。

完全ヤンキー
「お～ケント！おはよう～！」

カサハラ
「おはようございます」

完全ヤンキー
「昨日はごめんなぁ～外せん用事があったんや～」

カサハラ
「全然大丈夫ですよ～！あ、そういえば知ってました？あの演出家が代表をつとめる芸能事務所に、今回のキャストの１０人くらいが所属してたって・・」

完全ヤンキー
「知ってたで～！」

カサハラ
「え！？知ってたんですか！？」

完全ヤンキー
「まぁ、見てればなんとなくわかるやろ（笑）」

カサハラ
「さすが、周りをよく見てるだけのことはありますね・・・」

完全ヤンキー
「せや、ケント、今の気分はどや？」

カサハラ
「え？」

完全ヤンキー
「初めての”舞台”やろ？やっぱり緊張しとるか？」

カサハラ
「そりゃもちろん、実際に劇場の前に来たら緊張感は増してきましたけど・・それよりも、やっぱり不安の方が大きいですね・・」

完全ヤンキー
「あぁ、やっぱそうなるわな～稽古の最後までケントは足掻いてた感じやったもんな～まぁ、でもな・・」

カサハラ
「でも・・？」

完全ヤンキー
「実際に、舞台に立つと、”見えるモン”が一気に変わるからな～」

カサハラ
「見えるモン？」

完全ヤンキー
「あぁ、稽古場とは全く違うモンや。もしかしたら、その時になったら、ケントにも何か変化が起こるかもしれへんな～」

カサハラ
「変化ですか・・？」

完全ヤンキー
「そや。しかもケントにとっては初めての”舞台”やから、必ずそれは起こるはずや～」

カサハラ
「なんか・・不安がさらに増してきたんですけど・・・」

完全ヤンキー
「まぁ、楽しんでいこな～」

完全ヤンキーと話していると
劇場の階段からストレッチレディが下りてきた。

ストレッチレディ
「ミナサン、オハヨウゴザイマス。コレカラ、楽屋にご案内いたしマス。コチラへドウゾ」

そういうと、ストレッチレディは
メインキャストのみなさんから劇場内を案内し始める。

遂に”小屋入り”だ。
今日から、本番終了までの６日間

ここが僕の・・・

”職場”となる。

つづく・・・

P.S.

いやぁ～結局稽古中に”セリフをしゃべること”はできませんでした・・汗
完全ヤンキーさんからの助言だったり、いろんな方から色々教えてもらったりしたんですが、いつも考えすぎて、頭でっかちになってしまうので、上手く対応できないんですよね・・（これは未だに残る癖。笑）

次回！！
遂に稽古もすべて終わり、劇場入り（小屋入り）したカサハラ青年。また”新しいステージ”に降り立ってしまったことで、指示されることに対応するので精一杯。というかちゃんと対応できているのかも不明・・・そんな心身ともに極限状態の中、本番までのカウントダウンは始まったのだ・・・

お楽しみに～！！

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カサハラケント

カサハラケント　(笠原賢人) 1988年5月17日生まれ新潟県新発田市（旧紫雲寺町）出身 2011年、大学を卒業後、役者・絵描き・クリエイター活動を開始。役者としては、主に舞台(40本以上)やCM等で活動。絵描き・クリエイターとしては、個人や企業・行政から依頼多数。横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、地元新発田市の図書館で個展も開催。また、2018年からは新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。その他にも、舞台やコントライブの脚本や、人気バンドユニットの小道具制作など幅広くクリエイター活動を展開。将来の夢は、「新発田で映画を撮る」こと。そして、全国の人に「新発田」を「しばた」と読んでもらえるようになること。