完全ヤンキー
「それは・・・まぁ、人それぞれや(笑)」
カサハラ
「え?!人それぞれ!?」
完全ヤンキー
「せや(笑)やから、俺にはハッキリとは分からん!ケントが何をきっかけに”大きな変化”が起こるかはな~」
カサハラ
「え!?それがお題の答えですか!?」
完全ヤンキー
「まぁ、答えっちゅうか、せやな、そんな感じや」
カサハラ
「なんてこった・・・」
完全ヤンキー
「なんや?不満でもあるか?」
カサハラ
「いや、不満だらけですよ~!それが分かれば、神谷椎太郎のキャラクターも完成に近づくヒントになると思ってたんですから!」
完全ヤンキー
「まぁ、そう言うなや~。俺もな、今日の場当たりで”遺族たち”のシーンまで行くもんやと思ってたから、そこでケントは気づけるかもって思って話したねん~」
カサハラ
「あ、そうだったんですか?」
完全ヤンキー
「せやで。まぁ、結局俺らのシーンの場当たりは明日に持ち越しになった訳やけど、それやったら、明日の場当たりでケントが気づくことができるかもしれへん」
カサハラ
「明日の場当たりで気づくことが・・?」
完全ヤンキー
「せや。まぁ、確実に気づけるって保証はあらへんけどな。でも俺はケントが変われるキッカケが何なのか、なんとなく分かる気がするねんな~」
カサハラ
「え?!それはなんですか!?」
完全ヤンキー
「まぁ、この流れでは、言えへんわな(笑)」
カサハラ
「くぅ・・・」
完全ヤンキー
「あ、せや!あと一つな」
カサハラ
「はい?」
完全ヤンキー
「明日の場当たり、”顔真っ白に塗った状態”でやってみん~」
カサハラ
「え!?あの物凄く恥ずかしい思いをした・・・あの白塗りでですか!?」
完全ヤンキー
「せや!まぁ、あれほど真っ白にしなくてええけど、何か血の気が引いたような、青白い感じの顔色にメイクしてやってみ~」
カサハラ
「は、はぁ・・じゃあ、やってみます・・」
その後
カウンターに運ばれた牛丼を
2人はササっと胃袋にかきこんで・・・
お店の前でお互い
別々の帰路へと着いた。