芸能事務所に所属してからは
まずは週1のレッスンからスタートした。
レッスンの講師は
もちろん事務所の社長。
そう
”あの只者ではない演出家”だ。
彼の求める演技は
”メソッド法”と呼ばれる
海外で主流?の演技法であり・・・
どんな演技法か簡潔に言うと
”究極のリアル演技”を求めるものである。
レッスンの内容は
舞台のオーディション時とほぼ同じもので
“柔軟体操”から始まり・・
”調べてきたもの”の発表
お題を出されてすぐに行われる
即興のリアル演技。
そして
たまに”記憶力ゲーム”などなど。
そのすべてが、
究極のリアルを追究する役者としての
“基礎を固める”ものばかり。
毎週だいたい同じ内容の
レッスンの繰り返しで・・
”社長”の指導も
なかなかハードなものではあったけれど・・
それでも、僕は”役者”として
生きている実感に、喜びを感じ・・・
緊張感とワクワク感を抱きながら
毎週末、レッスン場へと足を運んだ。
ちなみにレッスン場は
新宿にある“とあるビル”の地下一階。
そう
あの舞台稽古を2週間行った
あのスタジオである。