新潟県産のブランドうなぎが誕生 おいしさの秘密は“ウイスキー” 「はんこの大谷」が参入《新潟》
新潟県産のブランドうなぎが誕生 おいしさの秘密は“ウイスキー” 新規事業で参入したのは?
今年末から来年にかけての価格は…《新潟》
新ブランド「新潟ウイスキーうなぎ」の実力は
7月19日は「土用の丑(うし)の日」。ウナギを食べてスタミナをつけたい!という方も多いのではないでしょうか。
ことしは稚魚の豊漁が話題となる中、県産のブランドうなぎが誕生しました。
新潟市江南区の亀田工業団地。ここで今年春、新たなブランドウナギが誕生しました。
その名も「新潟ウイスキーうなぎ」です。
〈日高優希アナウンサー〉
「香ばしくて、身がふっくらして柔らかいです。またうなぎ自体の味がすごく濃厚で美味しいです」
脂乗りがよく、とろけるような柔らかさ。うま味が口いっぱいに広がります。
「新潟ウイスキーうなぎ」手掛けているのは…新規事業に乗り出すワケは?
この新潟ウイスキーうなぎを手掛けているのは「はんこの大谷」。
本業の印鑑の製造のかたわら、2019年からはウイスキーの製造に参入。その後も、パンの製造販売やうどんの飲食店を手掛けるなど、新規事業に乗り出しています。
去年からはうなぎの養殖をスタート。そのきっかけは、ウイスキーの蒸留過程で発生する”温水”でした。
追い風も!?新潟産うなぎのブランド向上目指す
〈大谷 堂田 尚子 社長〉
「70度のお湯が1日8トンぐらい、今まで捨てていたんですね。捨てているお湯がもったいないので、活用しようと思ったんです。そのときにちょうどテレビ見てみましたら、テレビのタレントさんがうなぎを美味しそうに食べていた」
うなぎの養殖には、およそ30度の温水が必要とされます。そこで、ウイスキーの醸造で生まれる温かい水に着目しました。
さらに、ウイスキー作りの過程で出る麦芽のカスをエサに練り込み、活用しています。
自社が持っている資源を上手く生かすことで、光熱費や水道代など、コストの削減にも繋がっているといいます。
〈大谷 堂田 尚子 社長〉
「ちょうどうなぎ(稚魚)を買い始めたのは、2024年の3月ぐらいなんですが、その頃は稚魚が確か(1㎏あたり)100万円以上。ことし非常に安い値段になって、だいたい50万円ぐらいで1キロ購入できたので飼ってみようと」
こうした追い風もあり、今年の末から来年にかけて出荷するウナギは、より安い価格で販売できる可能性があるといいます。
〈大谷 堂田 尚子 社長〉
「新潟に遊びに来て、召し上がっていただいたりとか、県外の贈答品に使っていただいたりとか。ブランドを普及して、皆様に愛される商品になればいいなと思っています」
新潟ウイスキーうなぎ。うなぎのぼりのようにブランドの向上を目指します。