とは言っても・・
実のところちゃんと構成は
考えたりはしていたのだが・・
「うんうん、この流れは面白いな〜」
「いや、こっちの展開が良いかもしれないな・・・」
「うーん、なんかしっくりこない・・」
「設定を変えてみたらどうだろう?」
「いや〜、やっぱりさっきの方がいいかなぁ・・」
「うーん、どの展開も捨てがたい・・」
と。
考えれば考えるほど
ドツボにハマっていき・・
自分が面白いと思う展開を
1本のストーリーとして繋いでいくには
どうしても無理が生じていき・・
そこから先に
ずっと進まなかったのだ。
ということを正直に
ケイスケに弁明すると・・
ケイスケ
「いや、それは分かります。俺もそんな感じでしたもん。笑」
カサハラ
「やっぱり、ケイスケもそうなったよね」
ケイスケ
「だから俺は短編に分けていくつかのストーリーを書いてみた感じです」
そう。
そこがケイスケの
いい発想だったのだ。
カサハラ
「いやね、ケイスケが短編書いてきたときは、その手があったか!て思ったもん」
ケイスケ
「でもね、なんかそれを短編で分けちゃうと、1本1本がちょっと薄味になるっていうかね〜」
カサハラ
「あ〜なるほどね〜」
ケイスケ
「脚本書くのって難しいなって」
カサハラ
「脚本家って、すごいよな〜。改めて」
ケイスケ
「そうっすね〜」
という感じで・・・
その日はお酒を交わしながら2人で
脚本の難しさに耽るだけの時間を過ごした。
そして、とりあえず
・台本をどうするか
問題に関しては・・・
改めて期限を
1ヶ月後に設定して・・
2人それぞれ挑戦してみて
どうするか決断しようという話になった。