「ケントさん、俺と一緒に舞台作りません?」
とある舞台の打ち上げで・・
共演者のケイスケから
予想もしていなかった話を持ちかけられた。
これまでは”出演する”側、
ばかりだったカサハラ青年だが
このケイスケの一言をキッカケに・・・
そのステージは、だんだんと
”創り手”側に移り変わっていくことになるのだった。
これが
カサハラ青年の役者物語の
「最終章」となる。
「稽古のスケジュール教えて〜。ちょっと時間空いたから遊びにいくよ〜」
それはまさに
奇跡の展開。
2人が何度も
舞台でお世話になっている
脚本・演出家の
トネガワさん
からの突然の連絡だった。
僕はすぐさま
「ぜひお願いします!」
と返答し・・
本番3日前に
トネガワさんが稽古場に
遊びにきてくれることとなった。
ケイスケ
「これで”演出家の不在”問題はなんとか解決できそうですね!」
カサハラ
「そうだね・・これで全てのピースが揃ったはずだ・・!!」
俄然、僕らは
やる気に満ち溢れた。
トネガワさんが
稽古に来てくれるまでに
できうる限り
芝居の精度を上げて
ちゃんとしたものを
作り上げてから
”プロの目線”の
アドバイスをもらえるよう
僕らも”プロ”である
意識をもって取り組んでいった。