そして・・
2016年12月10日。
この日、ついに
1年半もの時間を
かけて作り上げてきた
2人芝居の本番を
迎えることとなった。
タイトルは
『トゥー ピープル プレイ』
このタイトルには・・
「2人の願い」
そして
「2人芝居」
という意味が込められている。
話の舞台は・・
「夏休みの教室」
あらすじは・・
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高校3年の夏休み。
教室でひとり受験勉強に励む男、山岡マルオ。
そこに秋の文化祭を控えた、放送部の西崎タケシが自主映画の撮影に現れる。
現実派のマルオ、非現実派のタケシ。
両極端な2人だが、ひとつの共通点があった。
それは「クラスで浮いた存在」ということ。
そして、夏を迎える前に自ら命を絶った生徒
「忘れ去られた生徒」の机には手向けの花瓶が置かれている。
2人が思い描く 将来・理想・現実。
「忘れ去られた生徒」の謎。
そして1人が、重い口を開いた・・・
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となる。
・
・
・
本番当日、
僕ら2人は朝早めに劇場に入り
前日に準備したセットや
小道具の確認をした。
実弟に頼んで貸してもらった
小学校の学習机と椅子は
想像以上に物語の
世界観と一致していた。
劇場の内装もどこか教室を
イメージできるような経年感で
申し分ないほどだった。
もろもろの確認をしていると・・
「お疲れ〜!どう?いい感じに仕上がった?」
受付係を担当していただく
UPさんが劇場に到着した。
カサハラ
「UPさん!おはようございます!はい、なんとか仕上がったと思います・・!」
UPさん
「お〜いいじゃん〜!俺も本番はゆっくり芝居を見せてもらうね」
ケイスケ
「はい!お忙しい中、本当にありがとうございます・・!」
UPさん
「いいんだよ、俺が好きな役者たちが2人芝居を打つなんて、こんなに嬉しいことはないからな〜」
2人
「ありがとうございます・・!」
本当に感謝しかない・・
そして、田中さんも到着し
音響と照明のチェックを行った。
田中さん
「OKです、音響・照明も問題なく行えそうです」
カサハラ
「ありがとうございます!」
準備は整った。