「ケントさん、俺と一緒に舞台作りません?」
とある舞台の打ち上げで・・
共演者のケイスケから
予想もしていなかった話を持ちかけられた。
これまでは”出演する”側、
ばかりだったカサハラ青年だが
このケイスケの一言をキッカケに・・・
そのステージは、だんだんと
”創り手”側に移り変わっていくことになるのだった。
これが
カサハラ青年の役者物語の
「最終章」となる。
本番まで3週間を
切ったタイミングで・・
2つの大きな問題が
僕らを思う存分苦しめていた。
それは・・
「舞台セット」の用意。
そして・・
「台本の未完成」
だ。
本番へ向けて舞台稽古を
2人で進めながらも・・
これらの問題に関しては
もうこれ以上後回しにできないほど
”急を要する”
事態となったきた。
という訳で
稽古後にいつものチェーン店で
緊急ミーティングを開くこととなり
2人でビールを片手に
軽く乾杯を交わした後・・
早速、議題に入った。
まずは「未完成の台本」に関してだ。
カサハラ
「台本、この先の展開どうしよっか?」
ケイスケ
「それは、ケントさん次第ですね。とりあえず急いで完成させてください」
カサハラ
「お、オッケ」
終了。
音響、照明の問題もあるので、
本番2週間前までには絶対に完成させるよう
ケイスケにさらに
釘を刺されることとなった。
さて、次の議題は
「舞台セット」だ。