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そして、ついに養成所の入学式

春。桜の舞う季節。


大学4年に進学すると並行する形で・・・




もう一つの”新しい道”・・・・


”勝負の1年”の幕も切って落とされた。




入学式で初めて顔を合わせる、
同じ夢を追う仲間たち。


みな、希望に満ち溢れた表情ばかりだ。



人数はおよそ100人くらい。


正確な数は分からないけれど・・・

この中には僕と同じように”準特待生”として、

そして中には”特待生”として入学している仲間も混ざっているはず。



そう思うと、
希望に満ちた気持ちばかりではいられない。

この中で必ず”No.1”に認められて、
誰よりも早く、誰よりも高く、デビューして見せるんだ。


そう、心の中で密かに、
そして熱く決心した。



そして入学式の翌日・・ついに”運命の授業”がスタート

入学式の翌日から、早速・・・

”音楽コース”のカリキュラムがスタート。



記念すべき初回の授業は・・・



”DTM(作曲)”



そう、あの・・・


”某国民的男性アイドルグループ”の
楽曲制作にも携わっていたという・・・




講師”F”の担当する授業!!!




養成所のスタッフさんに案内されて、
僕ら”ソロヴォーカリストコース”のメンバーはDTM室に・・



これから、
1年間同じクラスで授業を受ける仲間たち。



男女比率は半々くらいで・・
個性の強そうなメンバーばかり。



その中には



「確実にEXILEをリスペクトしているんだろうな・・・」



というメンズが4人いた。



「ちょっと、僕とタイプが違いすぎるから
仲良くできるか不安だな・・・




いや、でも・・・

みんな同じ夢をもつ仲間であり、最大のライバル。

お互いに切磋琢磨していければ最高じゃないか!」




以前までは、
基本ネガティブシンキングが中心だった僕だったが・・


環境と経験が人を変えるのか、
以前よりも、確実にポジティブな考え方をできるようになっていた。



そして僕らは、
教室の中に案内されると、



中にはずらーっと、
作曲ソフトがインストールされた
macのパソコンが何台も並んでいた。



「わお!このパソコンを使って、自分で作曲するのか・・・


と言うことは、

この教室から”運命の一曲が”誕生する可能性もあるということか・・・

やばい、ワクワクが止まらない!!」





どんどんポジティブな妄想も膨らんでいく。




でも、これはきっと大切なことなのだ。



現実ばかりに目を向けすぎても、
頭でっかちになってしまうし、
いろいろ行動するときに億劫になってしまうから・・



少しは大げさなことも思い浮かべて、
”良いイメージ”をもって



”理想の自分”
”理想の未来”





それを思い描くことが、
きっと成功するための大切なマインドなのだ。



そう、己を肯定しながら
自分の席に着くと・・・



後ろの扉から
あの 講師”F” が颯爽と入ってきた。



その瞬間、
教室の中には緊張感が走る。



少し長髪で、かっこよく髭をたくわえたその講師”F”のいで立ちは、
まさに“音楽で食ってる業界人”そのもの。





「これが、”ガチもん”か・・・」




僕は、その姿に心を奪われた。




なんて・・・なんてカッコいいんだ・・・!!!
僕もこの、講師”F”のような・・



あんな魅力的なオーラを
身にまとえるようになりたい!!!







そして講師“F”は、
教壇の前に立ちこちらを振り返ると、


僕らの様子を、じーっと見回した。



「ううっっ!」



講師”F”と目が合うと、
まさに吸い込まれるような・・・


教室の中は、
すぐさま講師”F”の放つ異様な世界に包まれた。





そして、
講師”F”はゆっくり口を開く。





講師”F”
「まず初めに、
みなさんに一つ伝えておきたいことがあります。」





「ご、ごくり・・・」



みんなの息を飲む音が聞こえてくる。







講師“F”
「1年で、どうにかなると思うなよ?」





みな
「え?」







講師“F”
「お前たち。音楽、舐めんなよ。」








ドカーーーーーン!!!!!!




これまでのポジティブシンキングが
一気に墜落するほどの衝撃を受けた。



「待って・・これって僕、

とんでもなく”大変な道”を目指してしまってない?」







ここから、養成所での
波乱万丈の1年がスタートすることとなった。





つづく・・・



P.S.
僕はこの時まで
”音楽の道”を進むことを、本当に甘く考えすぎてしまっていました。汗


”準特待生”として合格できたからと、
そして「笑っていいとも!」でグランプリ獲得できたことで・・


「とりあえず、どうにかなるんじゃない?」という軽すぎる気持ちで
この”某養成所”に入所してしまったのです。



さて、初日から大きな衝撃とショックを受けることとなったカサハラ青年は、
これからの養成所での1年間をどう乗り切っていくのか・・・それとも乗り越えらえないのか・・・




次回、お楽しみに~!!




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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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