あの“補講の日”から数週間。
僕は
“ブタがいた教室”を
何度も繰り返し見て
そして、研究して・・
終盤のワンシーンを参考に
30秒のオリジナルストーリーを作り上げた。
そして、
その演技を何度も繰り返し練習し、
2回目の補講で、
長髪の業界人っぽい教務主任に披露したところ・・・
(当初、補講が2回あると知らなかった)
長髪のいかにも業界人っぽい教務主任から・・
「一応、及第点だ」
と、ギリギリ合格の判を
押してもらえた。
そして、
ついに・・・
ついに、最後の・・・・
“勝負のオーディション”の日がやってきた。
会場は
「原宿クエストホール」
原宿駅の改札前で
マーシーとの合流を待ちながら僕は・・
“濃ゆすぎた”一年を振り返る。
日々、突きつけられる現実に・・・
自分の未熟さ、劣り・・・
浮き沈み、右往左往・・・
何度も何度も、
投げ出してしまいたい気持ちを
グッとおさえて・・
ただただ
「テレビに出る人になりたい」という
漠然とした夢だけを
頼りにやってきた。
そして・・・
仲間や講師、
教務課の人たち
いろんな人の支えにも
本当に助けられた。
養成所に入れたのだって、“Nさん”が
きっかけをくれたからだ。
僕ひとりでは、
ここまで頑張れなかった。
僕ひとりでは、
夢に向かうための一歩すら
踏み出すことはできなかった。
僕はひとりじゃ何もできない。
でも、いつも僕のそばには・・・
“大切な仲間”がいる。
マーシー
「お待たせ。行こうぜ」
僕
「はい。いきましょう」
僕の”夢を追いかける”大冒険は
この日、ついに・・・
佳境を迎えることになる。
つづく・・・
勝負のオーディション会場となった「原宿クエストホール」ですが、昨日パソコンで調べてみたところ、数年前に閉館していました。汗 想い出の会場だったので、少し寂しい気持ちになりましたね・・涙
次回!!
『養成所篇』最終話!!!
ついに「勝負のオーディション」当日を迎えたカサハラ青年。持ち時間が「30秒」しかない中で、果たしてベストを尽くすことはできたのか・・・!?そして、3月。養成所の卒業と同時に、大学も無事に卒業できたカサハラ青年だったが、周りのみんなが「社会人」としてデビューしていく中、彼は「どのような形」で4月を迎えることとなったのか・・・・
お楽しみに~!!
カサハラケント
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