そして、迎えた週末のレッスン。
僕は経歴とプロフィール写真を持って
いつのも新宿のレッスンスタジオへと向かった。
レッスンの終了後に、
僕と完全ヤンキーはストレッチレディにそれを渡して
無事にこの1週間のミッションは完了したのだ。
ストレッチレディ
「デハ、コレカラお2人のプロフィールもオーディションに送リ始メマスネ」
2人
「はい、宜しくお願いします!」
と、いうやり取りがあった・・
翌日。
「プルルルル・・プルルルル・・・」
突如、”社長(あの只者ではない演出家)”から
一本の電話が入った。
スマホを持つ手が震えてきた。
カサハラ
「(何かプロフィール情報に不備があったのかな・・、やばい、もしそうだったら絶対に怒られる・・!)」
そんな恐怖に襲われながらも・・
恐る恐る着信をとった。
カサハラ
「お疲れ様です!カサハラです!」
社長
「おう、カサハラか、撮影が1つ決まったよ」
カサハラ
「・・え?さ、撮影?」
よく状況を掴めず、頭が混乱した。
カサハラ
「え、でも・・まだ、昨日からプロフィールを送ってもらい始めたばかりで、まだオーディションにも参加していないのですが・・」
社長
「そうだよ。今回は“オーディションなし”で、書類選考だけで、撮影が決まったの」
カサハラ
「え・・?」
社長
「君が撮ってきた”プロフィール写真”。その写真が、“合格の決め手”になったそうだよ」
カサハラ
「え?!」
社長
「とりあえず、詳細をメールで送るから、確認しておいてね」
カサハラ
「は・・はい・・」
昔のカメラマンさん。
この人もやはり・・・
”只のカメラマンではなかった”のだ。
つづく・・・