「ケントさん、俺と一緒に舞台作りません?」
とある舞台の打ち上げで・・
共演者のケイスケから
予想もしていなかった話を持ちかけられた。
これまでは”出演する”側、
ばかりだったカサハラ青年だが
このケイスケの一言をキッカケに・・・
そのステージは、だんだんと
”創り手”側に移り変わっていくことになるのだった。
これが
カサハラ青年の役者物語の
「最終章」となる。
「ケントさん、俺と一緒に舞台作りません?」
ケイスケからの
熱いお誘いを受けたのは
6月のことだった。
僕ら2人はこれまで
舞台に”出演”する側。
”創り手”の経験は
全くと言っていいほど
”ゼロ”
そんな2人なので
完全に手探り状態のまま・・
まずは大前提となる
・本番はいつにするか?
・劇場はどうするか?
・稽古場はどうするか?
・台本はどうするか?
について
話し合うこととなった。
お酒が好きな2人だったが
金欠ということもあり・・
基本的にミーティングは
某低価格ファミレスで行われた。
アルコール片手に
半分会議、半分世間話
みたいな感じで
何度か協議を進めた結果・・
・本番はいつにするのか?
→お互い他の舞台出演も決まってることもあり、しっかり準備を進めて、1年半後の12月にしよう。
・劇場はどうするか?
→そのころに空いてて、2人芝居でちょうどいいサイズの劇場にしよう。まだ期間があるから、近くなったらしっかり探そう。
・稽古場はどうするか?
→ケイスケの区民割を使って、都内の生涯学習センターを借りて稽古しよう。
については、
異論なくスムーズに進んだ。
が・・
・台本はどうするか?
に関しては・・・
簡単には決断できずにいた。