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<91> 第5章「アイ アム コメディアン?」~ きっと”この先”はない 〜 | 新発田出身カサハラケントの 【コラムって何書けばいいんですか?】

カサハラケント

2024.06.13

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旅劇団での1年間の役者修行を終えて、東京に帰ってきたカサハラ青年。”究極の表現演技”を身につけることで、社長の求める”究極のリアル演技”に近づくことができる・・はず。そう信じていたカサハラ青年だったが・・彼を待ち受けていたのは、予想だにしない”笑撃”の展開。”コメディ舞台”への挑戦だった・・・

前回までのあらすじ

旅劇団での1年間の役者修行を終えて、
東京に帰ってきたカサハラ青年。


”究極の表現演技”を身につけることで、
社長の求める”究極のリアル演技”に近づくことができる・・はず。


そう信じていたカサハラ青年だったが・・


彼を待ち受けていたのは、
予想だにしない”笑撃”の展開。

コメディ舞台への挑戦だった・・・

”雲にでも泥にでも”なる

UPさん
「さて、そろそろ、ケントの出番だよ」


カサハラ
「え?もう、そんな時間ですか?!」


僕は慌てて
登場の支度を整える。


UPさん
「本番初日の成功は・・”笑いのカミサマ”である、ケントの手にかかってるよ」


カサハラ
「わ、笑いのカミサマ!?」


わ、笑いのカミサマとは一体・・・


そんなことを
考える余裕もなく・・

僕は舞台袖にスタンバイし
”お化けハンターの相方(女性)”

登場の瞬間を待った。

すると・・


「ドクン・・ドクン・・・」


な、なんだ、この鼓動の高鳴りは・・

手足が急に震え出す。

全身に緊張が走る。


「(今までに無いくらい、緊張してる・・)」


こんなことは、今までなかった。


本番直前に手足が震えるなどの
緊張は、これまでもあった。


しかし、今回は・・


それまでと次元が違うほどの
緊張が僕に襲いかかってきた。



口から内臓が
飛び出そうになるくらいのものだ。


これは間違いなく・・


「(極限のプレッシャーからくるものだ・・・)」


初めてのコメディ舞台。

その初日の初登場シーン。


そして・・・


客席は”かなり重い”状態。


そんな中、僕の役割は

”笑いを起こす”こと。


僕の出来次第でこの作品が
”雲にでも泥にでも”なる。


「(絶対に失敗できない・・絶対に失敗できない・・)」


そう頭の中で繰り返していた

その時だった。
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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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