旅劇団での1年間の役者修行を終えて、
東京に帰ってきたカサハラ青年。
”究極の表現演技”を身につけることで、
社長の求める”究極のリアル演技”に近づくことができる・・はず。
そう信じていたカサハラ青年だったが・・
彼を待ち受けていたのは、
予想だにしない”笑撃”の展開。
コメディ舞台への挑戦だった・・・
UPさん
「ケントは、今日稽古で笑いが起こったとき、どんな気持ちになった?」
カサハラ
「そ、それは・・・・最高に気持ちよかったです」
UPさん
「それだよ。笑」
カサハラ
「え?」
UPさん
「やっぱりね、コメディ作品は、役者自身が楽しめることが、大事なんだよ〜」
カサハラ
「楽しめること・・確かに、自分のお芝居で笑いが起こった瞬間は、最高に気持ちよくて・・・最高に楽しかったです・・!!」
UPさん
「さっきも言ったけど、コメディ作品は、”笑い声”によって、お客さんの反応をすぐに感じ取ることができる。だからこそ、笑い声が上がった瞬間は、役者も一気に気持ちが乗ってくるし、またその逆に”笑い声”や”反応”が客席からなかったら一気に不安になる」
カサハラ
「はい・・・」
UP
「まぁ、その日の客層によっては、笑い声は聞こえなくても、実は心の中でお客さんは大笑いしてくれてたり、本当は大声で笑いたいけど、周りが静かだと笑い声を控えてしまったり・・って、状況も多々あるからね〜」
カサハラ
「な、なるほど・・」
UPさん
「だから、本当に大切なことは、お客さんの反応に一喜一憂しないで、毎日の稽古で積み重ねてきたものを、しっかりとお客さんの前で披露すること」
カサハラ
「はい・・」
UP
「そうすれば、絶対にお客さんに”笑い”をお届けできるはずだから。脚本と、演出家と、自分自身を信じて演ることだよ〜」
カサハラ
「はい・・!ありがとうございます・・!!」