そして、3日後。
週明けの月曜日から
稽古が再開となった。
この日からは、
連日の稽古がスタートとなる。
つまり・・・
毎日の稽古が勝負。
家に持ち帰って演技プランを
考える暇などなくなってくるのだ。
しかし・・・
初日の稽古が
終わってからの3日間。
UPさんからの
『”お化けハンター”というキャラクターの、この作品における立ち位置』
『稽古におけるケントの立ち位置』
について、考えれども考えれども・・・
まったく答えは見つからなかった。
「(立ち位置を定めたところで、何が変わるっていうんだ・・・)」
そんなことで、
果たして”演技”に何か良い影響が
もたらされるとでも言うのだろうか?
そんな自問自答を
繰り返しているうちに、早速・・・
UPさん
「では、本日の稽古を開始します〜!」
稽古2日目がスタートした。
「(まぁ、考え過ぎたって仕方がないし・・・とりあえず、他の人のシーンを見てみるか・・・)」
先日、UPさんに言われたように
稽古初日は自分のことでいっぱいいっぱいで・・
他のシーンをゆっくり
見ることができていなかった。
なので・・
気持ちを切り替える意味も含めて
僕は一旦台本を閉じて
他の人のシーンを
ゆっくり見てみることにした。
すると・・・
「(確かに、UPさんの言った通り、他のキャストのみんなも、”コメディ”に苦戦してるみたい・・・)」
みんな、自分のシーンを演じ終わると・・・
難しい顔をして、頭を抱えて・・
稽古場の片隅で台本とにらめっこをしている。
稽古場中が・・・
どんよりとした空気を醸し出している。
そんな時、だった。
「(え・・・?これって・・・なんか、おかしいよな・・・)」
僕は、この稽古場に漂う
大きな違和感に気がついた。
「(今回の作品て、”コメディ舞台”だよね?つまり、”お笑い”だよね?・・・それなのに、稽古場がこんなにどんよりしてるのは、おかしいよね?・・・はっ!!)」
そして、僕は気づいた。
「(もしかして僕の立場って・・・求められてることって・・・そういうことだったのか!?)」
つづく・・
いやぁ〜、懐かしいですね。笑
この日から、僕のコメディアン?人生がスタートしたと言っても過言ではありませんが・・・本当に最初は大苦戦したことを今でも覚えてます。汗(いや、これまでのコメディアン人生、苦戦しなかったことはないか。笑)
次回!!
UPさんから助言された『立場』というものの理解。「もしかしたら、そういうことかもしれない・・!」と、気がついた気がしたカサハラ青年。だからと言って、どうしたら良いのか?自分に何ができるのか?またしても新しい壁が立ち塞がる・・・果たしてカサハラ青年は、どんな”答え”をもって、その壁に挑むのか・・
お楽しみに〜!
カサハラケント
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