旅劇団での1年間の役者修行を終えて、
東京に帰ってきたカサハラ青年。
”究極の表現演技”を身につけることで、
社長の求める”究極のリアル演技”に近づくことができる・・はず。
そう信じていたカサハラ青年だったが・・
彼を待ち受けていたのは、
予想だにしない”笑撃”の展開。
コメディ舞台への挑戦だった・・・
大丈夫。
きっと、今回も上手くいくはず。
しかし・・・
そう思ってしまったのが、
のちの後悔に大きく影響することとなる。
今回ばかりは、
いや・・・
”コメディ”というものは、
そう甘くはなかったのだ。
・
・
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そして、
時間は流れ・・・
”小屋入り”
”場当たり”
”ゲネプロ”
そのすべてが
あっという間に終わり・・・
ついに・・
僕にとって初めての
”コメディ舞台の本番”がやってきた。
これまで僕は
事務所の社長が演出をつとめる
”リアル演技”の舞台
そして
全国の小学校を回ってきた
”表現演技”の舞台
と、短い活動期間ながらも
いろいろな経験をさせていただいた。
しかし・・
今回もまた、
新しい挑戦となる。
”コメディ舞台”
それは、
お客さんの反応が一瞬にして
”笑い声”として返ってくる。
それは、
とても単純で・・・
残酷なものだ。