「運命の3日間」
初日のワークショップ。
次々と襲い掛かる”衝撃”に、
狼狽えまくりだったカサハラ青年。
中でも、ストレッチレディのポテンシャルの凄まじさや、
演出家の残酷なまでの要求、言葉に
「演技と言う世界の恐ろしさ」を
身にしみて感じることとなった。
しかし、その中でもカサハラ青年は
素人なりにも、なんとかその場をやりすごし・・
帰り際に、演出家から
「明日も待ってるね」
と思いもよらぬ一言をかけられることとなる。
そうなってくると、
俄然やる気に燃えるカサハラ青年は、
2日目のオーディションにむけて、
珍しくしっかりと準備を整えようとするのであった・・・
「運命の3日間」2日目。
前日の”衝撃の1日目”から帰宅後、
とてつもないプレシャーから解放された反動か・・
僕はそのまま布団へ直行、そして爆睡。
気が付けば、
2日目の早朝を迎えていた。
この日のオーディションも、
同じ時間(午後)に、同じ会場。
「まだ起きるには早過ぎるな・・」
僕は軽く胃袋を満たしてから
しっかりとアラームをセットして、
2度寝の世界へと突入した。
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ピリリリリ・・
ピリリリリ・・・
バッ!!
僕は飛び起きた。
「・・・よし、ちゃんと起きれたぞ。」
いつもならば、
ここで寝坊し絶望するところだが・・
この日の僕は違う。
「最善の準備をして迎える・・
今日こそ勝負の日だから・・!」
僕は起き上がると
湯船に熱いお湯を張って、
30分くらいゆっくりと入浴。
入浴中は、
スマホでちょっと調べ物。
お風呂を上がったら、
体が冷える前に布団の上で柔軟体操。
そう、初日の反省を踏まえて・・
2日目のオーディションで
“起こりうる全ての可能性”を
僕は1つずつ
しっかりと潰していったのだ。