舞台の中盤から
終盤に差し掛かるあたりでのこと。
お化けハンターのシーンが終わり・・・
僕とショウコは楽屋へ戻ってきた。
カサハラ
「すみません・・やってしまいました・・」
ショウコ
「仕方ないよ!切り替えていこう!」
そう。
稽古中から鬼門であった
”お化けハンター アカイ”の
説明セリフのシーンで・・・
僕は、セリフを・・
盛大に”噛み倒して”しまったのだ。
側から見れば・・
「少しセリフを噛んだくらいで〜」
と思うかもしれないが・・
この”噛んだ”瞬間の
空気というモノは・・
それまで紡いできた
”流れ”を完全に遮断するモノに値し・・
キャストの勢いも、客席の集中力も
一気に落ちてしまうという・・・
最悪の状況を
引き起こしてしまうのだ。