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大丈夫。きっとやれるはずだ



その後

舞台監督の指示のもと順調に進んでいき
予定通りこの日の場当たりはすべて終了した。


スタッフさんや、キャスト
そして演出家の表情も

無事に場当たりが終了したことで
少しの安堵感と・・



翌々日からついに開幕する
”本番”に向けた緊張感
だんだんと高まっていくのを感じられた。



そして翌日はA・Bキャスト
それぞれのゲネプロが行われることとなる。


ゲネプロとは
”本番さながらのリハーサル”のこと。


お客さんは入らないけれど
僕たち役者は遂に・・・

この劇場で、この舞台上で・・・

”本気の演技”で
ぶつかり合うこととなる。



想像するだけで
汗がにじむ・・・緊張で足が震える。


でも・・・



この日の場当たりで
掴むことのできた”僕にとっての正解”は・・・


とてつもなく
大きな自信となったのは確かだ。


大丈夫。きっとやれるはずだ・・!



僕が役者として
本当の希望を抱けたのは

きっと

この瞬間だったのかもしれない。



つづく・・・

P.S.

いやぁ~、場当たりで目が合った時の嬉しさってのはハッキリ覚えてますね~!本当に暗闇の中に一筋の、いや、たくさんの目線が注がれてきて、テンションが上がったのと同時に、何か見られて恥ずかしい気持ちになったのも覚えてます。笑
そして、”外からの役作り”このときはピンときませんでしたが、そのあとの役者人生において、これがかなり僕の中のキーワードに、実はなっています。笑


次回!!

ついに、心晴れやかな気持ちで、お芝居に臨むことが出来るようになったカサハラ青年。そうなってしまったら、芝居中に今まで気づくことのできなかったモノも、どんどん発見できるようになり・・・”神谷椎太郎”という人物が出来上がっていく感覚を、少しずつ掴んでくるのであった・・!

お楽しみに~!


カサハラケント

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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