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審査結果



そして、翌日。

いつも通り、
掲示板に順位表が張り出されていた。




僕は40人中…



40位。


ついに、
最下位を獲得した。


でもいいのだ。



これで何の悔いも残らず

「俳優・タレントコース」で

オーディションを受けることができる。




すると、
マーシーも掲示板にやってきた。



そして、


マーシーは僕にこう言った。





マーシー
ケント、











お前、演技下手だな。笑




「マーシー、ありがとうございます。笑」








僕らには、
それ以上の言葉はいらなかった。







そして、
僕とマーシーは年明けから


2月の「俳優タレントコース」の
勝負のオーディションに向けて準備を始めることとなる。




ちなみに、
講師陣と教務課の判断で・・


僕らは、「音楽コース」のまま
レッスンは受け続けるものの、


“俳優タレントコース”の
オーディションに向けて、


いろいろとサポートも
してくれることとなった。


本当にみんな良い人すぎて
本当に感謝しかない・・




そして、運命の年は明けた




年が明けて、教務課の人から
“俳優・タレントコース”のことについて
詳しく教えてもらった。




聞くところによると・・

“俳優タレントコース”は
“音楽コース”と違い、


1月に
最後の“定期審査会”を控えている。



そこでの評価で、
音楽コース同様・・・


勝負のオーディション当日の
パフォーマンス時間”が決定される。


上位メンバーは「1分間」。
下位メンバーは「30秒間」


ちなみに

“俳優・タレントコースの”
オーディション内容は・・・


基本的には

“一人芝居”や
“一発ギャグ”など。



特に一人芝居の場合は
演技もさることながら・・


オーディションで披露する
お芝居の内容も重要となる。


なので、
この「1分間」と「30秒間」では・・


やれることの幅が大きく違ってくるのだ。


とは言っても・・


1月の審査会までの日時は少なく・・
用意できるお芝居の内容や演技も



満足のいくものを
仕上げることはできなかった。



そして1月の
“俳優タレントコース”の定期審査会、当日。




僕とマーシーは
周りに誰も知り合いのいない


「完全アウェイ」の中・・



この身ひとつで、勝負を挑んできた。




そして、翌日。
いつも通り結果発表。




僕は審査順位の張られた
掲示板の前に立ち、




ゆっくりと審査結果を、

覗き込んだ。













『嘘だろ!!!!!????』






僕は想像を
はるかに凌駕する状況に・・・


文字通り、
腰が抜けたのだった。




つづく。

P.S.

12月の審査会、歌い終わった後の静寂は本当に恐怖を覚えました。汗
そこからの講師”F”の笑いながらの怒鳴り。まさに竹中直人でした(笑)


ちなみに12月の審査会では、「講師陣」と「教務主任」の別々で採点をつけられて、
その合計が審査順位に反映されていたのですが・・・案の定「教務主任」の採点は「0点」でした。
きっと後にも先にも、本気で「0点」をもらえる機会はもうないでしょうね(笑)


次回!


1月の「俳優・タレントコース」の定期審査会の結果に、驚きを隠せないカサハラ青年。
しかし、動揺している場合じゃない。勝負のオーディションまではもう「1か月」を切っている。
今やれることを必死に・・・誠実に・・・やるしかないのだ・・・!!


お楽しみに~!

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カサハラケント
カサハラケント (笠原賢人) 1988年5月17日生まれ 新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身 2011年、大学を卒業後、 役者・絵描き・クリエイター活動を開始。 役者としては、 主に舞台(40本以上)やCM等で活動。 絵描き・クリエイターとしては、 個人や企業・行政から依頼多数。 横浜の商業施設でのグッズ販売に、 ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは 自身作成のロゴがメイン採用。 2019年には、 地元新発田市の図書館で個展も開催。 また、2018年からは 新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。 2021年に高校生とともに企画・制作したCMは 「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。 その他にも、 舞台やコントライブの脚本や、 人気バンドユニットの小道具制作など 幅広くクリエイター活動を展開。 将来の夢は、 「新発田で映画を撮る」こと。 そして、全国の人に 「新発田」を「しばた」と 読んでもらえるようになること。

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