”ボーカリストコース”じゃなくて、 ”ヴォーカリストコース”というのが、 これ以上なくカッコいい。
僕は、今か今かと、
養成所がスタートするのを待ちわびた。
ちなみに養成所では、いくつかのコースが用意されており、
大学生の僕は、“学校と並行して受講できる”という
「ソロヴォーカリストコース(1年コース)」
を選択した。
ソロヴォーカリスト(1年コース)では主に…
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・ボイストレーニング
・ステージング
・DTM(作曲)
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の3つの授業を受けることになり、
ただ単に“歌唱力をつける”練習だけをするのではなく・・
歌うときのステージングやパフォーマンス、
さらには、作詞・作曲の方法を基礎から習得し、
自分のオリジナルソングを製作するための・・・
綿密なカリキュラムが、組み込まれている。
「なんて素晴らしい環境なんだ・・・
ただでさえ、素質に優れ、ありとあらゆる可能性を秘めたこの俺が、
養成所でしっかり基礎から学ぶことができれば、もはや鬼に金棒・・
メジャーデビューもそう遠くない未来だ。」
「さらに、作詞・作曲の方法を学べるとなれば・・・・
将来はCDの“印税”だけで、優雅な海外生活も夢じゃない」
無粋な妄想だけがどんどん膨らんでゆく。
そして、
”ボーカリストコース”じゃなくて、
”ヴォーカリストコース”というのが、
これ以上なくカッコいい。
僕のワクワク感は・・・
どんどん止まらなくなってゆく。
さらに・・・それぞれ
・ボイストレーニング
・ステージング
・DTM(作曲)
の講師の方々は、
すでに第一線で活躍している方々ばかり!!
なかでも、
DTMの講師の”F”先生は、
その昔、
僕も「笑っていいとも!」の本番でお会いした・・
”某国民的男性アイドルグループ”の
楽曲制作にも携わっていたという・・・
まさに一流の中の一流。
「そんな人が講師だなんて・・・
いや、もし講師”F”に俺の素質を見抜かれれば・・・」
講師”F”
「ぜひ、カサハラ君に曲を作りたい」
そう申し出てくれるに違いない!!
僕の失礼な妄想はどんどん膨らんでゆく。
「“一般的なスター”だったら、大学を退学して芸能の道一本に進むところだろうけど・・・ 俺はちゃんと学業も両立してみせる。それでこそ、“本物のスター”ってやつだ。」
とは言っても、
僕もまだ”大学生”の身分。
養成所で音楽を学ぶ期間は、
大学生活最後の1年間と並行することになる。
よく大学に通いながら芸能活動を行う
売れっ子アイドルやタレントのみなさんの中には・・
「学業と仕事の両立が難しくて、退学することとなりました・・・」
というパターンをよく聞く。
しかし・・・
僕は違う!!
ちゃんと学業も仕事も両立してこそ・・
”本物のスター”だ!
きっとこれから俺に憧れて
芸能の世界を目指すちびっこも出てくることだろう。
その時に・・・
「カサハラケントって、大学に通いながら、第一線で活躍してたんだね!」
「文武両道って、超かっこいいね!ボクもカサハラケントみたいになりたい!」
「ボクもなりたい!」
「ワタシもなりたい!」
そう、スターと言うものは、
ちびっこたちのお手本にならなくてはいけないのだ。
妄想は止まらない。
カサハラケント (笠原賢人)
1988年5月17日生まれ
新潟県新発田市(旧紫雲寺町)出身
2011年、大学を卒業後、
役者・絵描き・クリエイター活動を開始。
役者としては、
主に舞台(40本以上)やCM等で活動。
絵描き・クリエイターとしては、
個人や企業・行政から依頼多数。
横浜の商業施設でのグッズ販売に、
ZeppTokyoで開催されたファッションイベントでは
自身作成のロゴがメイン採用。
2019年には、
地元新発田市の図書館で個展も開催。
また、2018年からは
新発田市と共同でプロモーションムービーを制作。
2021年に高校生とともに企画・制作したCMは
「新潟ふるさとCM大賞」で準グランプリを獲得。
その他にも、
舞台やコントライブの脚本や、
人気バンドユニットの小道具制作など
幅広くクリエイター活動を展開。
将来の夢は、
「新発田で映画を撮る」こと。
そして、全国の人に
「新発田」を「しばた」と
読んでもらえるようになること。