『今日から、君の職業は、正式に”役者”だよ』
そう言われた、あの日から・・・
あの”只者ではない演出家”は、
カサハラ青年にとって”社長”となった。
そう、ついにカサハラ青年は念願の
”芸能事務所”に所属することが出来たのだ。
その後、
”プロフィール用”の写真を撮影し、
事務所からも色々な
オーディションにプロフィールを送ってもらい、
”人生初めての撮影”も無事に終了。
そして、幼馴染の役者
”タカモン”からも素晴らしい刺激を受けることができた。
するとそんなさなか・・
事務所の社長から役者としての幅を広げるよう、
”リアル演技”と対極にある”究極の表現演技”を身に着けるため、
日本中の小学校を旅回りする劇団の
オーディションに挑戦し、
見事に?主役の座を勝ち取ったのだった。
今回も、旅劇団で1年間
日本各地を回りながら公演を続けた中で・・・
心に残ったエピソードを紹介します。
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2012年、11月。
4月に全国を回り始めてから
およそ1ヶ月。
東北遠征、北海道遠征を終えて
再び僕らは拠点の福岡へ戻り・・・
九州、西日本中心に
各地の小学校を回り続けてきた。
日本全国、本当にいろんな
小学校を巡ってきた。
時には、同じ地域のいくつかの
小学校で合同開催となり
1000人近く入る
大規模ホールで公演を行ったり・・・
時には、まもなく”閉校”を迎える小学校で
10数人の生徒たちの前での公演もあった。
1校1校、置かれた環境は違えども
観劇後には子どもたちが、みな・・・
笑顔で楽しそうに”劇”のお話を
友達と交わしている様子を見ると
”役者”という職業
そして、
”旅劇団”というものが
本当に素敵で
やりがいを感じる職業だなと
誇りに感じることも多くなった。