第2弾「夏に、にごり酒?!」|【R20ここだけの話】気になる日本酒、語らせて
【R20ここだけの話】~気になる日本酒、語らせて~
2022.07.03
知る人ぞ知る新潟の銘酒について、日本酒翻訳家が独断で選び、酒蔵の方を巻き込んで語るコーナー。
夏酒といえば、「透明感があって、軽い飲みごこちで、キンキンに冷やすとうまい」というイメージがありますが、今回ご紹介するのは「にごり酒」。 冷やしてもおいしいのですが…酒造のおすすめの飲み方が意外!
夏に、にごり酒?
梅雨も明け、暑い日が続きますね。
そろそろ夏酒出てくる時期だなー
と、いつもお世話になっている酒屋さんに行ってきました。
店頭の「夏酒コーナー」には、涼しげな、青系のきれいな瓶がたくさん並んでいました。
うーん、迷います。
「どれにしようかな、かみさまの、いうとおり…これだ!」
ラベルを見ずにそのままレジに行き、帰宅してから驚愕しました。
「え、にごり酒…?」
にごり酒って言ったら、冬に飲む、あの濃くてドロッとしたお酒でしょ?
このお酒も瓶の5分の1くらいまで澱(おり)が入ってるし…。
…もしかしたら、ほんのり白っぽくなるくらいかもしれない。
ガッツリ『にごり酒』でした!
ああ…なんてこと…もう少し見てから購入をすればよかったかしら…
いや、美味しいから出してるんでしょ?
「よろしくお願いします!」
ゴクリ。
…何が起きたのか分かりませんでした。
さっぱりしていて飲みやすい。
冬と違って、発泡感がほぼない。まろやかで整っています。
キンキンに冷やしていたこともあり、辛口淡麗なお味。
にごっているのに、夏酒の爽やかさがあります。
暑さのせいか、グラスに水滴がつかない温度までお酒が温まってしまいました。
が、いい感じに味が変わっています!
ライチのような澄んだ甘さ
スイカのような瑞々しい香り
程よく余韻は残りつつも、キレを感じる辛口。
これは…他にもおすすめの飲み方があるかも?
と思っていたら、すでに2合ほど、ひとりで飲んでいたのです…
きっと、妖怪ダラダラが憑いているに違いない。
※飲み飽きせずにずっと飲み続けられるお酒につく妖怪(妄想です)
4合瓶が空になる前に、
竹田酒造店さんイチオシの飲み方伝授いただきました!
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皆さま、言霊って信じますか?
私は文芸部の友人から「温ちゃんの『温』って、ぬる燗の『ぬる』なんだね。明日から『ぬるこ』って呼ぶね!」
と言われ、(20歳超えてから)日本酒が好きになり、好きが高じて、気づいたら商社で日本酒の翻訳を担当していました。
新潟の日本酒について語り、皆さまに「このお酒飲んでみたい」と思われるような記事をお届けします。