【ライブレポート】“新潟を上げたい”その為に... / Invert Hourglass × The Madpotatoman pre. 2MAN LIVE “ORDER'S MAY DAY” at CLUB RIVERST
若手メタルコアバンドInvert Hourglassと結成11年を迎えるミクスチャーバンドThe Madpotatomanの2組。新潟を中心に活動する同郷ラウドバンドのツーマンライブをレポートする。
LIVE REPORT
2024年9月21日土曜日、新潟の老舗ライブハウスCLUB RIVERSTにて、Invert Hourglass(以下インバート)とThe Madpotatoman(以下ポテトマン)の新潟バンド2組による初めての2MANライブが開催された。Invert Hourglassは現バンド名になってまだ3年目。対するポテトマンは今年で結成11年目の新潟バンドシーンの重鎮的存在だ。
Invert Hourglass × The Madpotatoman [Photo by 佐藤なつ]
この2組の対バンは、CHECKMATEなどの新潟フェスを除けば、23年5月同会場で行われたインバートのレコ発企画ぶりとなる。当時も互いにリスペクトを示していた両者のジャンルは、メタルコアとミクスチャーロック。隣校舎の先輩後輩のような2組だが、如何に化学反応を起こしてくれるのか。そして、通常の2MANライブでは無く、特別な思い入れが詰まり滲んだこのライブをレポートする。
The Madpotatoman
先手は新潟を代表するミクスチャーロックバンドThe Madpotatoman。昨年12月には結成10周年を祝したワンマンライブを同会場CLUB RIVERSTで開催。SOLDOUTの大盛況を収めたことも記憶に新しい彼ら。《新潟狂芋男》 を掲げたバックドロップが怪しくも後ろから睨むように4人の背後を固めている。この4文字はThe Madpotatomanの直訳だが、3文字目は造語で、《狂う+芋》を1文字に収めている。
The Madpotatoman [Photo by おたけ]
19:04楽器隊は板付きのまま静かにスクリーンが上がる。頭にバンダナをキツく巻いたVo.Hayatoも登場。Yeah!と一発気合を入れ、最初のワンバースRIVERSTのスポットライトが彼を照らす。「このバンドを続けて10年が経つ、、」と始まるオンリーボーカルからLIVEがスタート。“過去の栄光にも、媚びてくる奴らにも頼らない。自ら上がっていく” 要約するとそんな内容なのだが、フロアを埋める百人弱の観客の注目と期待をこれでもかと膨らませる、身を乗り出してしまいそうになるほど惹き込まれるれる数十秒だった。
The Madpotatoman [Photo by おたけ]
ボーカルのアタックに合わせて4小節。Gt.アラジン、Ba.てる、Drs.あっきーらの楽器隊も強烈な爆音を放つ。内臓を揺らす程の低音が床と壁を這い回りフロアを包み込む。『今日は新潟のシーンがひとつ生まれる日だぜ!』とPLAYされた1曲目「FUTURE KIDZ」。静かなピアノイントロから、バンドサウンドが勢いよくエグるように現れる。
ギターとベースのズンズンと上下するリフと、スネアに合わせて身体がバウンスする感覚が堪らなくクセになる。続くは「SABA LABA」。『やっと温まってきたんじゃないの?RIVERST揺らせ!』とVo.Hayatoの合図でフロアは全力ヘッドバンギング。リリックの感情表現とアタックの強さが照明にも呼応し、空間ごと呑み込まれる感覚に襲われる。疾走感と力強さが交互に訪れ、フロアにも熱が伝わり、少しづつ波を強めるようにムーブも大きくなっていく。
『いつもお世話になってます!BIG UP!gentleman Barber!』と始まったのは3曲目「越後紳士理髪店」。実際に東万代にあるメンズバーバーをフィーチャーしたライブ定番曲だ。バーバーのダンディズムやトレンドに左右されないスタイルの拘りが音楽で表現されている。ラストのサビ前では、数秒の静寂と共に暗転。その後のサビは非常に爆発的で破壊的だ。
『楽しんでますか? 俺らだけじゃない、インバートだけじゃない。新潟全員で作る日だぜ。新潟のラウドミュージックがヤベぇっての全員で証明していこうぜ!』と続くは「I ain't production model」。 ソリッドでソワソワを掻き立てられるような展開と、Gt.アラジンのギターリフが頭にこびり付く。Drs.あっきーらの男らしいドラミングに、赤と白のLEDの点滅が激しさとギアを上げていく。
『改めまして新潟ミクスチャーThe Madpotatomanです。よろしくお願いします!やっと来たねこの日。マジで待ちわびてました。11年新潟でやってきたけど、ツーマンライブはこれが初めてで、勝手なこだわりで、“絶対こいつと一緒に上がりたい”ってやつじゃないとツーマンしたくないと思ってて。インバートがそう思わせてくれたってことだから、インバートをここまで連れてきてくれたお客さんに拍手!ありがとう!次はじゃあインバートより重い曲やってもいいですか?』と続くは「CLOCKWORK」。
爽やかすぎるリフがRIVERSTを駆け抜け、勢いよく拳が突き上がる。ワンステップ確実にテンションを上げてくれる曲。そう思わせてくれるほどお客さんとバンドが共鳴し、フロアが温まっていくのを肌で感じる。機材トラブルもありながら、ギターソロ後ベースが復活。続くは青い照明に包まれながら「The LIBRA」。
The Madpotatoman [Photo by おたけ]
『今日のこのクソみたいな天気の歌』と言うように、窮屈さや行き止まり、葛藤を描いたバラードが続く。地元の歌 「Fujimi」。オレンジの爽やかな照明と、丸みのある優しいギターリフをBa.てるの低音が包みこむ。『女々しいおっさんのラブソングを』と始まったのは「When your wish upon a star」。誰もが迎える“終わり”を意識してしまう悲しさをバンドサウンドが彩る。『おれがHIPHOPを好きな理由、ロックバントが好きな理由、心の声が形になるからだよ!これが1番届くね。』と妻への気持ちも音に乗せた。
The Madpotatoman [Photo by おたけ]
続いてこのイベントタイトル《 ORDER'S MAY DAY 》に込められた想いが、Vo.Hayatoの口から語られる。『この日を11年待ってました。旅に例えると、 11年かけて旅に行く準備をしてきたんだなと思ってます。よっしゃ旅にいこう、飛行機に乗ろう、空港に行こう。でも全然空港にたどり着かなくて。やばい景色を見るために、ずっと一緒にやってきたバンドマンも皆いなくなっちゃった。ずっと思ってること、“俺たちはこの街を上げたいんだよ”。この街を上げるために何が必要か。』
『旅に出るには金が必要だ。平日は全員会社員して、死ぬほど働いて金は貯まった。OK。飛行機を飛ばすためにはパイロットが必要だ。RIVERSTで言えば、RIVERSTのスタッフの皆さん、GOLDEN PIGSで言えば、GOLDEN PIGSのスタッフの皆。その人達の運転がなきゃ旅に出れない。OK。』
『じゃあその飛行機にインバートとあと誰が乗る?おれは新潟でThe Madpotatomanだけ一人勝ちをするのなんか望んでない。今日ここに集まったインバートが好きなやつ、俺らが好きなやつ、新潟のバンドが好きなやつ。そして新潟のラッパーはもちろん、新潟のバンドマン、DJやグラフィティーライター、ダンサー、ブレイカー。仕事で新潟から“全国に向けてやってやるぜ”っていう、誇りを持ってるやつも全員まとめて一緒に行こう。』
The Madpotatoman [Photo by おたけ]
『“俺はまじで新潟をもっと上げたい。”この街の音楽がダサかったら俺はヤダね。新潟を一緒にかっこよく出来るInvert Hourglassっていう最強の仲間ができた。DOGGYMANっていう仲間もできた。新潟のラウドシーン、今日を皮切りにもっとかっこよくなるんじゃないの?一緒に俺らの旅に着いて来れる人どれだけいますか?一緒に行こうぜ、今日はその始まりの日なんだよ。』
The Madpotatoman [Photo by おたけ]
『自分に負け続けてきた気持ちに決着をつける為に、これから一緒に旅に出る為に、俺がSPITした16小説を聞いてくれ。』とMC明けは音源とは違ったライブアレンジの「HOOD FINEST」から繋ぐ「RETURN CHECK」。気迫が細かい縦に詰め込まれ、一発一発確実に脳に響く連続攻撃が繰り出される。楽器隊もロックよりも重い刻みを奏で、縦横無尽に音で遊ぶ。
The Madpotatoman (feat.USU) [Photo by おたけ]
続くは新潟を代表するラッパーUSUを客演に迎えた「1,000 (feat. USU)」。先日新潟LOTSで開催されたUSUのワンマンライブでもバックバンドを務めたポテトマン。親交の深い2組が新潟をRep.するこの曲のフック《 東京がプラス 地方がマイナス 言ってる奴ら どうぞお構いなく 》 。この言葉が胸に引っかかり、新潟を無意識に卑下する自分にハッとした新潟在住のお客さんも少なくなかっただろう。
前当て赤のLEDが不気味に5人を照らす中、耳にこびり付いて離れないFLOWがこの曲の説得力を更に増していく。『ロックもHIPHOPも関係ねえよ!』とその言葉通り、ブレイクダウンとゴンフィンガーが混在する異様な光景は、ミクスチャーバンドのクロスオーバー精神を色濃く表している。
The Madpotatoman (feat.USU) [Photo by おたけ]
『Hayatoくんが飛行機に乗って旅に出るんだったら、その飛行機が到着する場所で待ってるから』とUSUさんからの超絶パンチラインをくらった現場もまた微笑ましい。先輩の大きな背中を感じた後、『USUさんとも一緒にやったけど、新潟で今一番ヤバいボーカルと、ヤバい曲作りました!新曲やります!』と後輩Invert HourglassのVo.Yukiとフィートした曲「0RdeRorDeR‼(feat. Yuki Irisawa)」をドロップ。
The Madpotatoman (feat.Yuki) [Photo by おたけ]
この2MANライブの3日前にスプリットシングルをリリースしたポテトマンとインバート。互いのボーカルを客演に迎えた曲が更なる化学反応を巻き起こしている作品だ。こちらもスクリーモ×ラップのクロスオーバー。だけに収まらず、和を彷彿とさせるSEに、メタルコア、ヒューマンビートボックスの要素も詰め込まれ、ポテトマンとインバートのバックグラウンドがあちこちに見え隠れする特別な1曲となっている。
The Madpotatoman (feat.Yuki) [Photo by おたけ]
Vo.Yuki(IH)のLOWの倍音と粒の明瞭度、出音のデカさ、本物であると一発でわからせるシャウト。Vo.Hayato(TM)の輪郭がしっかりしながら、入り込むはずがない長方形にきっちり言葉をハメ込む早口ラップ。研いだ切れ味が卓越した双方の特徴、HIPHOPもメタルコアも薄めずリスペクトし合い、MIXした最高傑作の後はThe Madpotatoman 60分尺最後の曲「CHO YOYOU」へと繋げる。
The Madpotatoman [Photo by おたけ]
自らのバンド人生を旅に例え、飛行機が旅立つ日に準えたこの2MANライブ。プレッシャーや覚悟で縮こまってしまいそうな程大きな宣言も、『最後にこう言うね“超余裕”』と締める新潟の11年目ミクスチャーロックバンドThe Madpotatoman。道無き道を突き進み、その挑戦を止めない彼らの眼光は相当鋭い。
The Madpotatoman [Photo by おたけ]
『インバートのやべぇ60分があるから、余韻で会いましょう。』と次ぐInvert Hourglassにバトンを渡す。The Madpotatomanとは一回りも年下の彼ら。平均年齢25歳、Vo.Yukiに至っては若干23歳の若手フロントマンだ。現バンド名になってから始動してまだ3年目にも関わらず、24年8月には日本のメタルコアバンドのトップランナーCrossfaithのAЯKツアー新潟公演でのサポートアクトに大抜擢。20分と短い時間ではあったが、確実に爪痕を残した。
Invert Hourglass
Invert Hourglass [Photo by 佐藤なつ]
20:08 Invert Hourglassのライブが「Nir」から始まった。板付きのDrs.川瀬が静かに時を待ちながら、その前方を照らすのはこの日のために導入された照明機材“ムーンフラワー”の光線だ。Ba.koma、Gt.Neoも登場し、壮絶な轟音を暴力的にクリティカルに、尚且つ丁寧に奏であげる。赤と白のストロボに包まれながらVo.Yukiの咆哮も加わり、4人のメタルコアサウンドは前回レポート時よりも数倍磨きがかかっていた。サウンドも然る事乍ら、ムーブや表情までも経験と自信から溢れる強者のオーラが見てとれる。
『さぁアゲてけ新潟!』と続く2曲目は約1年半ぶりの披露となる初期の代表曲「Scabiosa」。普段の30分尺では溢れたレア曲が早速PLAYされる、60分長尺用のスペシャルセットリストだ。Ba.komaとVo.Yukiは颯爽と柵に身を乗り出し、お客さんの表情を確かめる。この曲の代名詞でもある、寸分の狂いも無いチャグも炸裂。空を切るように振動の切れ目がわかる刻みと、DRYな金属音が芳ばしい。ストロボに包まれながら、音源より長いVo.Yukiのロングシャウトも圧巻だ。
Invert Hourglass [Photo by 佐藤なつ]
『全員手挙げてください!Like This!』とサビでは多くの手が掲げられ、満足気に笑みを浮かべるたのも束の間。真っ紅な照明に切り替わり、続くは文字通りのキラーチューン「Berserker」。Vo.Yukiのクリーンと歪みを波のように移り変えて乗りこなす美しいシャウトフローに負けず劣らず、Gt.Neo、Ba.komaのシャウトコーラスもこれまたレベルが高い。狂気の充満と破壊衝動がメタルコアライブに昇華されたこの曲には、1度聴いたら脳裏にこびり付いて離れないホラー映画のような魅力があるだろう。
『さぁまだまだついて来れますか?お前たちの底力が見たいんだよ着いてこい!』とDrs.川瀬のビルドアップからツービートの流れが爽やかな「Nothing is Permanent」へ続く。ここでもVo.YukiのHiが冴え渡り、息の合った竿隊のギター回しもビシッとキマる。続くは自身の1st MVにもなった「Curse of my hands」。儚いピアノサウンドを織り交ぜた静寂と、心地いいメタルコアのアタックが交互に訪れるこの曲では、曲のキメにピッタリと照明もマッチし目と耳で壮大な抑揚を楽しむことが出来た。
Invert Hourglass [Photo by 佐藤なつ]
MCに入るかと思いきや、Ba.komaがビート無しのアカペララップで音楽声明をシャウトアウト。その後、10年前のヒューマンビートボクサー時代に遡り、The Madpotatoman Vo.Hayatoとの出会いが語られる。
『今俺がラップしたのにも理由があって、当時楽器もバンドもやってなくて、ヒューマンビートボックスをやってた。新潟駅南口でフリースタイルラップをしている“新潟サイファー”っていう集団にラップもできないのにまざりに行って、そこから初めて知った新潟のバンドがThe Madpotatomanだった。』
『理解してくれる人も仲間もいない、悩みを話せる人間なんて誰1人いない、孤独だった時に出会ったのがメタルコアっていう音楽で。人の悲しみとか怒りを誘って、それを吐き出すような、そんなアツい心を歌ってるアツい音楽に惚れて。仲間を探して、裏切られて、今やっと4人で活動を続けられて、あの時から10年後こうやってツーマンやれるって、本当に幸せなことだと思います。ポテトマンほんとにありがとう!』
Invert Hourglass (feat.Hayato) [Photo by 佐藤なつ]
『1番燻ってる姿を見てくれていたバンドが、ポテトマンって言えるくらい尊敬してる先輩です。とあるデカいライブをやった時、散々バカにしてたのに途端に手の平を返してくる奴がいたんだよ。この曲はそんな奴らへの怒りを全てぶつける為の曲。』と披露された「UnproudHaters(feat.Hayato)」では、The MadpotatomanからVo.Hayatoがフィーチャリング。Ba.komaが Vo.Hayatoと共にライムを拾う姿には目頭にくるものがあった。ヘイトや怒りを音楽にぶつけ、吐き出し、ライブでPLAYする。感情の山頂を一発一発のピッキング、ドラミング、シャウトに込めるメタルコアなりのアンサーがまさに、揺るぎないスタイル確立の礎になっているのだろう。
Invert Hourglass [Photo by 佐藤なつ]
続くは低音の球が数多隆起するようなサウンドが印象的な「Past memories」。力強く1歩1歩確実にステップを上がり、踏み締めていくインバートのライブ活動もサウンドに重なり、より一層フィジカルに音が届く。噛み締めるようにチャグが凶悪に空を刻んだのは続く「Blind」。
Invert Hourglass [Photo by 佐藤なつ]
メタルコアの攻撃的なバンドサウンドとメロディックな電子音がモダンに手を取った彼らの楽曲の魅力は日本に留まらず、フロアには国際的な顔ぶれも少なくなかった。ラストの[Shout out shine]から続く3連アタックに合わせ、フロアも勢いよく拳を突き上げる。
続いて、イントロからエレクトロなピアノサウンドが最高にぶち上げてくれる「Peacebreak」。Drs.川瀬の堅いキックに合わせてクラップからの、全力ジャンプ!エレクトロにグロウルが、チャグが、タッピングが掛け算されたこの曲では、新しいメタルコアの可能性を存分に感じたお客さん達がメロイックサインを次々に突き上げる。Gt.Neoは耳に手を当て、[Don't late]、[Face me]の掛け声を叫ぶお客さんを見ながら満足気に笑みを浮かべた後、Vo.YukiのMCへ。
『まずはこのORDER'S MAY DAYに集まってくれてありがとうございます。この企画を開催するにあたって、思うことはいっぱいあるんですけど、“シーンを作りたい”とかそんなことは当たり前で。その先に何があるのか、やっぱり1番はみんなの頭のネジが外れて、グチャグチャになってるとこが見たい。県外だったり、このバンドをもっと大きくしていきたい。ほんとにそれだけ。そのパッションとか同じバイブスを持ってる人どんだけいますか?』と改めて自身のスタンスをお客さん達と確認。
Crossfaithとa crowd of rebellionの2組、メタルコアのトップランナーである偉大な先輩達のライブに客演や対バン経験のあるVo.Yukiにとって、自分達の企画ではまだまだ及ばない悔しさを感じたことも事実だろう。MC明けラストスパート1曲目は、ストリングスと女性コーラスが壮大な「End of the Spiral」。Vo.Yukiの気持ちに突き動かされたフロアでは、Drs.川瀬のツービートに合わせ、大きなサークルピットが渦を巻く。汗をかき、グチャグチャになるフロアを見てメンバーの頬が綻ぶ姿は、確実にこのライブのハイライトに入る瞬間だった。
Invert Hourglass [Photo by 佐藤なつ]
『全員ライト見せてくれますか?』とVo.Yukiの呼びかけに、お客さんはステージに向けスマホライトを点灯。この曲の壮大さと相まったライトの光景は、更なるビッグステージに立つ未来を想起させるほど眩しく彼らを照らした。
Invert Hourglass [Photo by 佐藤なつ]
アンコール無しの一発勝負。このツーマンライブ最後は亡き友に向けた曲「Sunset become the Lenz」。インバートの曲は9割が英詩なのだが、この曲では日本詩が哀しくも叙情的に鳴り響く。オレンジの照明がSunsetの様に眩く光り輝き、この日のライブを締めくくる。
Invert Hourglass [Photo by 佐藤なつ]
ライブ終了後、Invert Hourglassから[1stフルアルバムリリース]に伴い、[東京にて自主企画開催]、[新潟にて初のワンマンライブ開催]の3つの重大告知が告げられた。The Madpotatomanの『ORDER'S MAY DAYは更に大きい会場で続けていく』という発言も合わせ、“新潟を上げていく”彼らと新潟のシーンから目が離せない。
SETLIST
The Madpotatoman
01. FUTURE KIDZ
02. SABA LABA
03. 越後紳士理髪店
04. I Ain't Production Model
05. CLOCKWORK
06. The LIBRA
07. Fujimi
08. When your wish upon a star
09. HOOD FINEST
10. RETURN CHECK
11. 1,000 (feat. USU)
12. 0RdeRorDeR‼ (feat. Yuki Irisawa)
13. CHO YOYOU
Invert Hourglass
01. Nir
02. Scabiosa
03. Berserker
04. Nothing is Permanent
05. Curse of my hands
06. UnproudHaters (feat. Hayato)
07. Past memories
08. Blind
09. Peacebreak
10. End of the Spiral
11. Sunset become the Lenz
LIVE ANNOUNCEMENT
この日解禁されたInvert Hourglassの東京企画及び、新潟のワンマンライブ。東京場所はGt.Neoが初ライブを飾った渋谷GARRET。新潟場所は言わずもがなCLUB RIVERST。チケットはDM取り置き受付中。
a crowd of rebelliion活休前ラストライブ、Crossfaith AЯKツアー新潟公演、そして今回の第一回ORDER’S MAY DAYに次ぐ、新潟のラウドシーン・バンドシーンの節目となる日になることは間違いない。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
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