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【LiveReport】遂に最終回。新潟代表20バンドが大集結!「CHECK MATE 2025 =THE LAST= at 新潟LOTS《DAY1》」2025.03.01

イベント

2025.03.25

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先日3/1(土)・2(日)の2日間、新潟LOTSで開催されたCHECK MATE 2025 =THE LAST=。終活クラブ、ザ・シスターズハイを始めとした選りすぐりの新潟バンド20組が軒を連ねたこのイベントをレポートする。

LIVE REPORT《DAY1》

初開催から16年、通算22回目にしてラストを飾る新潟インディーズライブイベントCHECK MATE。DAY1の前日、17年間CLUB RIVERSTのPAを務めた店長・安澤さんのフェアウェルSHOWがあったばかりの新潟ライブハウスシーン。
最後の節目を迎える出来事が多いが、箱の雰囲気は何も後ろ向きでは無い。百戦錬磨、選りすぐりの新潟20バンドが2日間新潟ロッツで爆音を鳴らす。

useless human being

最初に音を鳴らすのは7年ぶりのCHECK MATE出演となる12年ランカーuseless human being。BGMが上がり、お決まりの赤い照明からCHECK MATE特製ジングルで幕を開ける。

useless human being [Photo by たかのひろゆき]

ハウリング音からのかき鳴らし。シンプルだが洗練された3ピースのバンドサウンドが飛んでくる。『新潟三条!useless human being始めます!』と1曲目は「役立たず」。朝早くまだ起ききってない瞼に照明の眩しさが目に染みる。キャッチーなメロディーラインと早いビートのライブハウスらしさがなんとも耳心地がいい。

useless human being [Photo by たかのひろゆき]

『毎回色んなドラマが生まれる。チェックメイト最後ということで、気合いが入ってます。今日明日出るバンド、新潟バンドだけだけど、間違いないハンドばっかなんでどうか最後まで楽しんで帰ってください。新潟三条useless human beingでした』アルペジオが悲しくも「終幕」、激しいストロボに包まれて「夜を超えて」。バンドらしい緩急と爆音でビリビリくる彼らを終え、続くはアイリスアウト。
<Setlist>
1. 役立たず
2. 交差点
3. ふたりのこと
4. 唯
5. ハルジオン
6. 終幕
7. 夜を超えて

アイリスアウト

青い照明に包まれアンビエントなSEの中、Ba.マーニー、Dr. 川瀬洋輔、Gt.鈴木知貴の順にまずは楽器隊、そして白いモコモコの衣装に身を包んだVo.みみこも登場し、最初にドロップするのは「Starry remnant」。伸びやかかつメロディアスな女性ボーカルも然る事乍ら、楽器隊の高次元の演奏能力も目が離せない。

アイリスアウト [Photo by アラタ]

続く「Celestia」では荘厳なストリングスと、メタルコア、Djentな刻みも特徴的で、可愛らしいアニソン調の曲から、Low Tuningを活かした激しい曲まで幅広い多彩さを見せてくれるアイリスアウト。『チェックメイトラスト、全員の声聞かせてくれ!!』と、Oiコールやクラップなど、フロアもよりアクティブにムーブしていく。

アイリスアウト [Photo by アラタ]

Vo.みみこのツインテールを解放したロングスタイルにフォルムチェンジもありながら、「Bitchdom」、「BITTER LEMON」とキラーチューンが続く。『アイリスアウトで、1番キュートでロックな曲持ってきました!』と最後は「Blue Eyes」。ジャンプやヘドバン、全力のパフォーマンスに、お客さんも全力で体を動かし楽しんでいた。
<Setlist>
1. Starry remnant
2. Celestia
3. Forward
4. Bitchdom
5. BITTER LEMON
6. Blue Eyes

British Shorthair

Dr.ガクハリの静かな丁寧なドラムインからLIVEがスタートしたBritish Shorthair。ギターのアルペジオ、ベースも加わっていき、Vo.大谷敏夫の語り調の訴えかけるようなパートから始まるのは、「そこにある景色」。赤い照明の中、ゆっくりと確実に叙情的に時間が流れていく。

British Shorthair [Photo by たかのひろゆき]

キックの振動が頬に当たるのを脳が理解出来るほど洗練された空間で、込み上げる、掻き立てるようなBritish Shorthairの音楽の波を感じていた。続くは、学生時代の居場所の無さや孤独とヘイトを歌う「片隅」。その語りに呼応して小さく頷きながら、噛み締める最前のお客さんの姿も印象的だった。

British Shorthair [Photo by たかのひろゆき]

『今日最後のチェックメイトって聞いて、何を伝えようか考えてました。トッパーのユーズレスのライブ見て気づいたことがあって、喋りに来たんじゃなくて、ライブしに来たんだって教えてくれました。四の五の言わずに皆さんを楽しませて帰ります!後ろの方、真ん中の方、あと一歩前に来てみませんか?』と始まるは、「ALL ALONE」。Oiコールも凄まじく、より熱量がぶわっと吹き抜けていく。
<Setlist>
1. そこにある景色
2. 片隅
3. 流れ星
4. はじまりの歌
5. ALL ALONE

明晰夢

続くはCHECK MATE初登場の明晰夢。長岡市発の現役高校3年生バンド(25年3月当時)で、主催の小林さんが初めてライブを見ずにブックした事もあり、楽しみにしていたチェックメイトファンも多かっただろう。16年にも及ぶチェックメイトに対する信頼と、最後の開催でも新しいことへの挑戦を躊躇しない姿勢に、ライブ前から明晰夢に対する期待が膨らむ。

明晰夢 [Photo by たかのひろゆき]

高校生とは思えない堂々した立ち姿と世界観の中、ピアノサウンドから「雨降って、地、固まる。」がスタート。『そうか、ここは明晰夢なんだ』のセルフタイトル回収と共に、ロッツを明晰夢の世界に一変させた。『おやすみなさい、いい夢を見られますように』と続くは「雨惑い」。

明晰夢 [Photo by たかのひろゆき]

アコースティックのギターボーカルスタイルで、透明感のある歌声がとても美しい。ファルセットとの移り変わりを丁寧に優しく乗りこなす器用なボーカルラインが何度聴いてもクセになる。マレットを使用したオーケストラのように強弱のついたドラミングや、浮遊感、宇宙を感じさせるシンセなど、音に釣られて足を前に進めてしまう。そんな不思議な力があるほど、明晰夢の音楽は深く沁みる。

明晰夢 [Photo by たかのひろゆき]

明晰夢、最後の曲は「涙灯」。アコギの音をエフェクターに通し、フィルターをかけて揺らぎを表現した音もありつつ、最後まで圧倒された。初見のお客さんが半分以上だったにも関わらずライブ終了後、明晰夢に向けられた拍手はしばらく鳴り止まなかった。
<Setlist>
1. 雨降って、地、固まる。
2. 雨惑い
3. Lost in Seasons
4. ゆらぎ(新曲)
5. 涙灯

Uran

明晰夢からの連続もあってか、より轟音がリハーサル中から鳴り響き、続くはUran。SEが流れ始め、Dr.まっしゅ、Ba.りゅ〜と、Gt/Vo.Ryu、Gt.Shionの順にメンバーが入場。トラップビート、バンドも加わり、Uranの音圧がロッツを埋める。『僕たちがUranです』と始まったのは、「8mg film」。

Uran [Photo by 殖栗卓]

めばぐるしく変わる照明もバッチリキメに合っており、よりステージに目と耳と心が引き寄せられる。サンプリングパッドや、同期のエレクトロ電子音、ボーカルエフェクターなどで、ノイズがかかった幻想を表現するような世界観が目の前に繰り広げられる。

Uran [Photo by 殖栗卓]

Gt/Vo.Ryuのオートチューンが光る「Omoide chrome」では、泳がされることなく、オートチューンの波を高貴に乗りこなす。クルクルとリバーブのかかったギター、歪んでいながらも輪郭のハッキリしたベース、それぞれが化け物じみているほどの高クオリティだ。目を背けてはいけない。背けられない。それ程の音と存在感とパフォーマンスであったことは間違いない。
<Setlist>
1. 8mg film
2. I miss you
---Giraffe---
3. 心音
4. 色褪せたカフカ
5. Maboroshi
6. Omoide chrome
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