新潟市の市立中学校はいわゆるスクールランチ方式ですが、ことしの夏休み明けからは「全員給食」が始まります。これに先立ち新潟市北区の中学校では4月9日から給食がスタートしました。
お昼の時間―
Q)給食当番するのは久しぶり?
「めちゃくちゃ久しぶりです。3年ぶり。久しぶりで緊張してるけど楽しみです」
新潟市北区の濁川中学校で9日から始まったのが「全員給食」です。生徒たちはこれまで弁当を持参するか、複数のメニューから事前に申し込むかを選ぶいわゆる“スクールランチ”方式でした。
〈生徒〉
「やっぱり温かいものが食べられるのが一番楽しみです」
メニューを事前に申し込んだ場合、10度以下で冷蔵して運搬する必要があり、冷めてしまうケースがあったといいます。
〈生徒〉
「おいしいです。主菜とかは冷たかった」
Q)きょうのハンバーグは?
「温かくておいしい」
温かい給食に笑顔が広がります。
〈生徒〉
「ハンバーグがとてもおいしかったです」
メインのハンバーグを先に食べてしまった生徒も…。
〈生徒〉
「間違いました」
Q)どうやってご飯、攻めますか?
「このサラダと食べたいと思います」
学年主任の先生も大満足の様子です。
県内では現在、新潟市と粟島浦村をのぞいてすべての中学校で全員給食となっています。
新潟市はかつて一部をのぞき弁当でしたが、2003年にスクールランチ方式に切り替わりました。
今では生徒の6割が事前にメニューを申し込んでいますが、冷めていて食が進まないのか、温かい給食に比べて残した量の割合が2倍以上になるといいます。
そこで市はことしの夏休み明けからすべての市立中学校で「全員給食」を始めることにしたのです。
人件費や設備費などに市は今年度の予算で約8億5000万円を充てています。
〈市教育員会 保健給食課 蝦名淳広課長〉
「温かい給食を提供することができ、全員集まって生徒のみなさんが同じ献立を食べるということで給食を教材とした食育の推進が進むと思います」
「全員給食」は濁川中学校を含め市内5つの中学校で先行して始まっています。
市は今後、アレルギーへの対応などを確認していきたいとしています。