経済産業省は3月、買い物などの支払いにおける「キャッシュレス決済」の比率が4割を超えたと発表しました。
便利なキャッシュレスか使い慣れた現金か……あなたはどっち派ですか?
最近、街中で見かけることが増えた「PAY」のマーク。買い物などの支払いに利用できる「キャッシュレス決済」の案内です。
街行く人に、現金派とキャッシュレス派どちらか聞いてみると……。
〈まちの人 70代男性〉
「基本的にはキャッシュレスです。あまりお金を持たなくなった」
経済産業省が発表したキャッシュレス決済比率のデータでは、クレジットカードのほか、最近はスマートフォンで支払いができる「コード決済」の利用も増えています。
2024年、キャッシュレス決済は、政府が目標としていた4割を超え、42.8パーセントに達しました。支払額に応じてポイントが付与されるなどメリットも多い「キャッシュレス決済」。
〈まちの人 70代女性〉
「簡単。何百何十何円とかってカードだったら一回で済むじゃないですか」
〈まちの人 10代女性〉
「キャッシュレスですね。タッチするだけですぐ払えるのでキャッシュレスが多いです」
ただ、若者の間でも意見は分かれるようでこちらの学生は……。
〈まちの人 20代男性〉
「まだ現金ですね。使いすぎちゃうのがこわい。現金だと分かるじゃないですか 、どれだけ減ったかが。なので割と現金持ち歩くタイプですね」
〈まちの人 30代女性〉
「どっちも使うけど、現金の方が多いかな。キャッシュレスだといくら使ったかが分からなくなっちゃうときがあるので」
幼い子どもたちには「見えないお金」ではなく、まずは現金でのやりとりを学んでほしいと話します。
〈まちの人 30代女性〉
「どれくらい使ったかが分からないのかなと思うと、現金を教えたいかな、まず。現金に慣れてからキャッシュレスを使ってほしい」
地域を挙げてキャッシュレス決済を導入する動きもあります。
長岡市のスポーツ用品店です。
〈オオミヤスポーツ・大宮社長〉
「行政が地域のために作った地域通貨なので、地域でお買い物をするのが前提になるのでそういう方が増えればなと」
長岡市独自のキャッシュレス決済である「ながおかペイ」。2022年11月から始まり、飲食店を中心に市内の加盟店195店舗で利用できます。
100円につき1ポイントが貯まるしくみです。利用者数は約2万人、累計利用額は10億円超えました。
オオミヤスポーツでも、ポイントデーの日には多くの客が「ながおかペイ」を利用しています。今では売り上げの6割近くがキャッシュレス決済だといいます。
〈オオミヤスポーツ・大宮社長〉
「積極的に参加して、地域の経済を盛り上げていきたいと思います」
県内でも利用が広まるキャッシュレス決済。今回、20代から80代の50人に聞いた結果、現金派をキャッシュレス派が少しだけ上回る数字となりました。
政府は、将来的にはキャッシュレス決済の比率を80パーセントまで引き上げる方針です。街の声は今後どのように変化していくのでしょうか。