新潟県内で「百日咳」の患者が急増しています。
県が3日に発表した感染症情報によりますと、直近1週間(3月24日~30日)に医師から届け出があった患者数は87人で前週の38人に比べ49人増加しています。
保健所管内別では新潟市で全体の約半数が確認されています。また患者の大半は10代ですが、10歳未満のほか成人でも複数報告されています。
ことし1月からの累計で260人(3月30日時点)となっていて、すでに去年1年間の患者数127人の2倍以上となっています。
百日咳は、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原菌によって感染するといいます。1週間から10日ほどの潜伏期間を経て風邪症状がみられ、徐々に咳が強くなっていき、その後、短い咳が連続的に起こり咳の最後に大きく息を吸い込み、たんを出しておさまるという症状を繰り返すということです。
主な予防法はワクチン接種ですが、時間が経つと免疫効果が弱まることから接種していても発症することがあるといいます。
県は、飛沫(ひまつ)感染で広がることから手洗いやうがいなど基本的な対策を呼びかけています。