1年前、社長は言った。
『”究極のリアル演技”を追究するために、その対極である”究極の表現演技”を学んできなさい』
その言葉を胸に・・・
僕は1年間
”主人公”という大役を
死に物狂いで務めてきた。
そう、すべては・・
”究極のリアル演技”を
追求するため。
しかし・・
あれから1年経って
今の僕は・・・
少し表現演技をかじったことで
リアル演技にも悪い影響が出始めているという
最悪に中途半端な状態。
カサハラ
「(なんだったんだ・・・あの1年間は、一体・・・)」
旅劇団での1年間は、他には代えられない
本当に貴重な体験ばかりだった。
だからこそ・・
あの1年間は、絶対に無駄じゃない。
そう本気で思う。
しかし・・・
社長のもとで
”リアル演技”を追究していきたい
と思っている、イチ役者としては・・・
この1年間は果たして
”意味のあること”
だったのだろうか・・・